く~にゃん雑記帳

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<春日大社国宝殿> 特別展「清明の美・春日大社の名刀」

2018年12月26日 | 美術

【平安~鎌倉時代の名刀や人間国宝宮入行平の絶作も】

 奈良市の春日大社国宝殿で特別展「清明の美・春日大社の名刀」が始まった。春日大社には平安時代以降、貴族や武将が競って華麗な太刀を奉納、所蔵する多くの太刀のうち8件25点が国宝、8点が重要文化財、7件が重要美術品に指定されている。今展には平安期の彫金工芸の最高傑作といわれる「金地螺鈿(らでん)毛抜形(けぬきがた)太刀」をはじめ、前後期合わせて国宝7点、重要文化財8点、重要美術品3点などの名刀が一堂に展示される。会期は来年3月24日まで。

   

 毛抜形太刀は柄(つか)に大きな透かしが施され、それが古代の毛抜きの形に似ているのが特徴。完全な形で国内に現存する毛抜形太刀は3振といわれ、うち2振を春日大社が所蔵する。展示中の国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」はそのうちの1振で、鞘には竹林で猫が雀たちを追う場面が彫金で繊細に表現されている。近年の調査で金具の多くが純金製の金無垢(きんむく)と判明した。奉納者は一説に猫好きだった藤原頼長ではないかともいわれる。

 国宝「金装花押散(かおうちらし)兵庫鎖太刀」は「貞治四年」(1365年)の年紀銘があり、南北朝時代の名工・備前長船兼光の作とみられる。兵庫鎖太刀は鞘上部の腰帯を通す帯取に〝兵庫鎖〟と呼ばれた鎖を用いた豪華な造りで、公家や武将に好まれ社寺にも多く奉納された。社伝などによると、この太刀の奉納者は足利義満。国宝「沃懸地(いかけじ)酢漿紋(かたばみもん)兵庫鎖太刀」は鞘に金蒔絵の描割(かきわり)技法でカタバミの紋様が描かれている。この紋は藤原氏の系流では『名月記』で知られる藤原定家などの御子左家(みこひだりけ)の家紋。定家は度々春日大社に参拝しており、定家が寄進した可能性もあるという。太刀以外では源義経奉納ともいわれる国宝の鎧(よろい)「赤糸威(おどし)大鎧(竹虎雀飾)」も展示中。

 同時開催として「鐡(くろがね)の煌(きら)めき宮入小左衛門行平(こざえもんゆきひら)一門展」も開かれている。宮入小左衛門行平は〝昭和の名工〟と呼ばれ多くの門弟を育てた人間国宝宮入行平(1913~77)の次男。今年、公益財団法人日本刀文化振興協会より「日本刀名匠」に認定された。一門展では宮入行平の絶作の太刀をはじめ6氏の作品16点が展示されている。

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