く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ビワ(枇杷)> 芳香放つ無数の白い小花 「大薬王樹」の異名も

2013年01月07日 | 花の四季

【語源は葉の形が楽器の琵琶に似ているから?】

 バラ科の常緑小高木。原産地は中国。西日本の石灰岩地帯に野生も見られるが、実の割に種が大きく食用に向かない。ただビワの学名は「エリオボトリア・ジャポニカ)」。エリオボトリアはギリシャ語の「羊毛」と「ブドウの房」に由来する。つぼみや花茎、果実が薄い産毛に覆われ、円錐状の花房がブドウの房の形に似ていることによるようだ。

 花期は11月~2月。冬の日差しを浴びて芳香のある白く小さな5弁花が次々と咲く。ビワは漢名「枇杷」の音読み。語源は楕円形の大きな葉の形が楽器の枇杷に似ているからという説をはじめ諸説がある。葉ではなく果実の形が枇杷に似ているから、この材木で作った琵琶が良い音を出すから、さらには実の色が黄緑色の鶸色(ひわいろ)だから……。ビワは古くから民間療法として利用されてきた。インドの仏典「大般涅槃経」の中では「大薬王樹」と呼ばれ、「枝、葉、茎ともに大薬なり」と記される。

 食用として流通しているのは実が大きい中国産の唐ビワを日本国内で品種改良したもの。「田中」「白茂木」をはじめ「瑞穂」「大房」「長崎早生」「里見」「房光」「富房」など多くの品種がある。国内での年間出荷量は2660トン(2012年産)。そのうち長崎(750トン)と千葉(500トン)の両県でほぼ5割を占める。いずれも江戸時代から栽培され「茂木びわ」「房州びわ」として人気が高い。

 ビワは実に比べ種が大きいのが難点。果樹農家などにとって種無しビワは長年の悲願だったが、千葉県の暖地園芸研究所が世界で初めて育成に成功、2006年「希房(きぼう)」の名前で品種登録された。細長い卵形で、果実の中心には小さな空洞があるだけ。08年から出荷が始まったが、なかなか好評のようだ。初夏に実が成るため「枇杷」は夏の季語だが、「枇杷の花」は冬の季語。「枝ごとに弥陀仏御座(いま)し枇杷の花」(永井東門居)。

コメント

原田勝利さん「絵暦・野菜 味わい生活」(7)

2013年01月07日 | 絵暦

 

コメント