源龍乃介のまたたび

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パーソナルブランディング

2007-10-06 | ブックレビュー

「パーソナルブランディング」
ピーター・モントヤ著 本田直之訳
2005年6月 東洋経済


パーソナルブランディングについて、教育とコンサルティングをしているピーター・モントヤ氏による書籍。パーソナルブランディングとは、企業ブランドの個人版で、「人々がその人を考える時に心に浮かぶもの」と表現できます。

人々から認知されるには、ターゲットとするマーケット内に自分の居場所を確保する、ポジショニングという作業が必要で、次の3つを伝えることが必要だと述べています。さらに3つをつなげて1つの文章にし、PBS(パーソナルブランドステートメント)を作ることを勧めています。

(1)自分は誰なのか。
(2)自分は何をしているのか。
(3)自分が他人と違うところ、あるいはターゲットとするマーケットに対してどんな価値を提供するのか。

ポジショニングとPBS作成に際して、漫然と行うのではなく、人々に対して次の印象を思い起こさせるものでなければならないとしています。

(1)差別化:オリジナルなものとして見られねばならない。
(2)優位性:自分のしていることが最高レベルに属するという確信を与えねばならない。
(3)信憑性:真実に基づいていなければならない。

その他にも、自分自身に関する4要素を必要に応じて加えたり、ポジションを強固にしたり、ブランドを広めるメディアの活用法について解説しています。

企業のブランドに頼ることなく、自分ブランドを確立しようとしている人に対して適した書籍で、内容も充実しています。お勧めの一冊です。

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