昔、夏の涸沢カールへ登っているとき、到達手前の灌木の中で、
虫の音のような鳴き声を出していたのがカヤクグリ。それが最初の出会い。
関西の雪の金剛山頂上で弁当を食べていると、物おじもせず、
雪の上を近くまで寄って来てうろうろしてくれたのは度々のこと。
そして、冬の宮島紅葉谷公園でも見かけたのが数年前。
そのカヤクグリ、久々です。このいつものお山で見かけるのはお初ですね。
最初は「おや、クロジかな?」と思ったのですが、嘴が違います。
「チリ、チリ、」と、か細く鳴いておりました。
そばをジョウビタキが横切ったので、気を取られているうちに
灌木の繁みに逃げられてしまいました。残念。
でもって、こちらはそのジョウビタキ。ちょっと愛想が良くなりましたよ。
サザンカをバックに飛び回ってくれます。
時には 広場のベンチの上にも。
このあと、例によってお池の周りもぐるり。
カヤクグリは古くは「オオミソサザイ」とも呼ばれるそうですが、
キャンプ場のほうを廻ってみると、こちらではミソサザイの鳴き声です。
暗い林床を鳥影が素早く動いていきます。
追っかけてみるも姿をとらえきれないのは相変わらずです。
ちょっと苦労ですけど、ま、いつかそのうちチャンスがあると思っておきます。
再度、カヤクグリのいた場所を覗いてみました。
灌木の繁みにちらっと見かけたのが、そうであったかどうか。
「チリ、チリ、」と鳴いたような気もしました。それっきりでしたけど。
まあまあ、こんなところでよろしいか、と早めの退散。
ちょっと冷え込んでおりましたので。