散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

ぬる湯温泉旅館二階堂、お気に入りです

2011-09-01 01:37:58 | 温泉

 

年寄りには疲れが何日も後に
やってくるようで、少々ダウン気味。
山行きレポートもちょっと中断状態でしたね。


さて、22日(月)3日目の行程ですが、
朝も雨が降り続き、午後には
「激しくなりますよ~。」という予報で
とうとう断念致しました。加えて、

「浄土平から、下りる道!
あれは草ぼうぼうだから
止めといた方がいいよ!」

と、好山荘のおっちゃんが云います。


15,6年も前に浄土平から入って、
吾妻連峰を縦走したことがあるのですが、
今回、浄土平まで走破すれば、
なべさんの中では
安達太良連峰~吾妻連峰の縦走が
つながったのですが、
ちょっと残念ですな。


浄土平から下りた所の、この日予定の
ぬる湯温泉、一軒宿、二階堂には
いったん福島駅まで下りて、
路線バスと、宿の送迎車を乗り継いで
行くことにしました。

好山荘の番頭さんが車で
土湯温泉まで送ってくれました。
(バス便がないので大助かりです。)

「建て増し、建て増しでやってきた古い建物は
やられたんだぁ~。」

土湯ではこの地震で2軒ほど
休業、廃業に追い込まれたようです。

 

 

土湯温泉を見学する間もなく(雨ですし)
路線バスで福島駅へ。
それから、路線バスを乗り換えて、
終点間際で、本日のお宿の
お車に乗せて頂いて、
浄土平の山懐の奥深くへと参ります。

 


「ぬる湯温泉旅館二階堂、」感激です!
奥深い所の一軒宿の佇まいといい、
部屋に案内された途端に、
ガラス戸から目に飛び込んできた緑!

 

入り口の廊下。↓

部屋へ向かう廊下。↓

茅葺きの棟の下のこちらが自炊棟のよう。↓

部屋です。二間もあって、広いです。感激!

床は古くてがたがきていますが。でも、リアルね。↓

 

古い昔から湯治客と登山客を相手にしてきた
雰囲気をそのまま維持されております。

建物は大部がたがきておりますが、
それがそのまま

「リアリズムの宿やね~」

と、思わせて、にっこりです。
なべさんは、温泉に入る前から

「これは今までのベストの温泉宿です~!」

と、うれしくなりました。

 

こたつがうれしい。↓ (夏だけど、寒かったのよ~。)

 

さて、温泉ですが、
何と、水のように冷たい温泉なのであります。
「31度の源泉」です。
(夏向きですかね。)
ホーローの湯船があって、ここに沸かし湯があり、
身体を温めることができます。
何だか交互に入っていると、
まるで修行でもしているようであります。
まあ、慣れてくると、
それなりに良いものでありますが。

 

湯はどばどばっと勢いよくふんだんです。↓

 

どうもマニアックな客が多いようで、
連泊のお一人様が多そうですな。
でも、なべさんが入ると、湯船につかって、
文庫本を読んでいる若者が居て、
これにはちょっと、興ざめでありました。

自炊の炊事場ですね。↓


食事は6畳ほどの個室で静かに。↓

 

 

かってその昔、浄土平の
「吾妻小屋」に泊まったことが
あって、その小屋の経営が麓の
この旅館の経営だと云うことを
聞かされておりました。
その上、利用している「山の地図」の
解説書はその旅館の
ご主人の手になるものだとも。

この話を宿の「大女将」にすると、
「それは、父です!」
と、たいそう懐かしそうにされて、
92歳で亡くなられたという
その父の残された本を引っ張り出してきて、
見せて頂きました。
実に上品な「大女将」さんでありました。

大女将さんね。↓

 

朝も余震で一度揺れましたが、
この古い建物は何とか
頑張っているようです。

「原発がどうのこうの云っているときに、
わざわざ来て頂いてありがとうございます。」

と、お礼まで言われてしまいましたね。


翌朝、小雨の中を散策してみました。

朝靄の中の二階堂さんね。↓

 

 (道の奥深く行き着いた所に、このお宿があるのですね。)

 

(なべさん、このお宿、きっと
もう一度は来ると思うけどな。)

 

 

コメント
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