千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

お日待・星祭祈願スタート!

2014年01月07日 | Weblog
毎年、今日7日の門前地区をはじめとして、新年のお日待、星祭の祈祷がスタートします。

お日待とはその名の通り「日を待つ」行事のひとつですが、今日のお天気もその名の通り朝からお日様が顔を見せてくれました。冬の雪国にはとても貴重な晴れ間です。



今朝の本堂。放射冷却で冷え込みました~。。。



墓地にも日が差し込みます。裏の山が浦佐城跡・薬師様の薬師山になります。
こんな日はスノーシューなどを掃いて、この山に登ると最高なんですが・・・、そうはいきません。

午前10時から門前地区の方々が集まり、本堂でご祈祷を上げ、簡単ですが年頭の挨拶、法話をさせていただき、ほんの少しですが御神酒を召し上がっていただいて、11時30分くらいに帰途につかれます。平日でお仕事がある方は、あとで都合の良いときに御札だけを取りにこられます。



越後三山も大変荘厳な姿です。
冬山は人を寄せ付けない威厳ある姿をしていますが、その厳しさ故にお日様があたると何ともいえない神々しさがあります。そして春から秋には誰一人として拒まず、来るものを受け入れます。去る者も追いません。人が山に神仏を感じたり、特に大きな山には必ず祀られているのは、人の心情として当たり前なのかも知れませんね。

お日待もそう・・・人が太陽をお日様とか、お天道様と「様」をつけたり、ご来光を拝む人が決して絶えないのは、やはり人間が生かされている存在だということを、無意識のうちに感じているのかも知れません。お日待はそれを意識して取り込もうとする先人達の智慧であるかも知れません。

今年もお日様を中心とした天地自然界の恵みが私たちに注がれますように・・・その一念にもとづいてご祈祷に向かっています。

寒~い日でした。

2014年01月06日 | Weblog
今日は朝から雪模様・・・しかし、何と言ったらよいのか、上品な雪の降り方でした。
一見、積もりそうな雪質でしたが、降ったり止んだりの繰り返し・・・、ワタシ的には、このような雪の降り方が一番ちょうどいい!!!

スキー場にも一定の積雪があり、道路は大して雪もなく、境内の除雪の心配もない、というような感じです。

今日は明日から始まる千手院の恒例のご祈祷、お日待、星祭の準備で終わりました。
まだ新年分の御札や幣束が全部できあがっていませんが、御札を作ってはご祈祷する・・・の繰り返しが明日から続きます。

明日も曇りマークの天気予報ですが、かなり寒そうです。
今日の日中もほとんど気温が上がらず、本堂も相当な寒さでした。明日は門前地区のお日待と星祭祈祷です。朝から暖房をつけておきますが、皆さん、どうぞ防寒をよくしてお参りください。

寺年始。

2014年01月05日 | 行事・お祭り
お正月休みも今日まで・・・という方も多かったのでしょうか。
いかがお過ごしになられましたか?

当たり前ですが、お寺はお正月は忙しい月になります。

昨日、今日と寺年始が行われました。
寺年始(てらねんし)とは、お寺の側から檀信徒のお宅まで年始のご挨拶に回る行事です。
毎年4日は浦佐地区、5日は五箇地区と決まっています。いつも普光寺さんと一緒に回ります。

多少は車を使いますが、ほぼ徒歩で挨拶に伺います。
お寺からの御札を配る人が「ものもう!」と言って玄関に入り御札を用意されたお盆の上に置きます。それを聞いた家の人は「ど~れ!」と言って出てきます。その頃にはお坊さんが来ていて、新年の挨拶を交わして玄関戸を閉めます。

「ものもう」とは「物申す」がなまったものだと言い伝えられています。
最近では「何が来たんだ」と驚いて出てくる人もいれば、誰もいないお宅もあり、それぞれの家庭事情などもあろうかと思いますが様々です。

特に若い世代では「面倒くさい」「丁寧すぎる」「ねつい」と思う時期もあるかと思いますが、これって以外と大事な風習なのだと感じています。

特に五箇地区では今でもお盆に松の枝と昆布、豆がらを置いておかれる方も残っています。
昔はほとんどの家でそうであったであろうと思う光景が残っています。お寺の側からしてみると、と~っても風情のある年始の迎え方です。
浦佐地区では最近はおぼんさえも出ていなくなりました。

家の親父がちょっと怖い面構えでも、そんな豊かな年始の迎え方をして下さると、豊かな心を持っているのだな・・・と感じます。
失礼な言い方かも知れませんが、そんなちょっとした事ひとつ、また玄関先ひとつで、不思議とその家の雰囲気が伝わるものです。



ちょっとうまく撮れませんでしたが、こんな感じで回ります。
今日の五箇地区の寺年始はチラホラと雪が舞う程度のお天気で、寒かったですが、回りやすかったです。



時折、うっすらと日が差し込む・・・田んぼも雪に覆われます。この雪が豊かな魚野の大地と川の流れを作り、美味しい食材を育てるのです。



昨年の寺年始でも撮りましたが、このような土蔵が五箇地区には比較的残っています。



歩いて寺年始を回っていると、お正月に楽しんだであろう、雪だるまを見るのが楽しみのひとつです。
今年は随分手の込んだミニーちゃんと出会いました。この遊び心・・・いいですね~。



こんな素朴な雪だるまも・・・。山笠をかぶって、雪国ならではです。

こんな感じで今年の寺年始も無事終了しました。
昨日はだいたい1万8千歩ほど歩いたと、万歩計を持参していた御札配りの人の話。
私も年を重ねるたびに、新年早々運動不足を痛感しております。

五箇・大崎年始。

2014年01月03日 | 行事・お祭り
今日は1日の浦佐地区に続いて、五箇地区と大崎地区のお年始がありました。
場所は1日と同じく、年始の間。

ほんの数人のお年始なのですが、昔は五箇や大崎地区の人は、お年始にお寺に来るのに朝家を出ると到着がちょうどお昼頃になり、お昼ご飯をふるまったという事から、今でも簡単ではありますが、お膳にお料理を用意してふるまいます。

昔は今のように車もなく、道路も消雪などされておらず、藁靴などでお寺まできてくれたことでしょう。
お天気が良いときも、吹雪の日も・・・。

そんな歴史に思いをはせながら年始の読経とご挨拶、そしてお料理を召し上がっていただいて、お帰りいただきました。
その後は明日からの寺年始と7日から始まるお日待、星祭り祈祷の準備で今日は終了!



お年始の間には、東京の桂紅会の方の金屏風も毎年飾らせていただいております。
千手院のお檀家の方が所属しており、寄付をいただいたものです。このような字を見ていると、つくづくもっと書を勉強したいな・・・しなければいけないなぁ~という思いにかられます。



今朝は快晴!とっても冷え込みました。
毘沙門堂山門と大ケヤキたちにも雪の華!



午後からの越後三山も相変わらずの美しさと荘厳さ!

こんな日はスノーシューを履いて、裏の里山散策にでも出かけたいところですが、なかなかそうはいきません。
雪山はまた特別な空間が広がっていて大好きです。
先ずはお正月行事をきちんとこなして、お楽しみは後にとっておきましょうか!!!

お年始。

2014年01月01日 | 行事・お祭り
新年明けましておめでとうございます。
本年もささやかなブログを続けていきたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。



1月1日、千手院の年始めの行事、お年始でした。
ここはお年始用に飾りをした年始の間です。向かって右の襖ごしに内陣になります。

檀信徒の皆さんが、今年の幸せを願ってご本尊様にご挨拶をするため、午前中を中心にお寺にお参りをします。
お参りをすると、ここ年始の間で住職と念頭の挨拶を交わし、御神酒を一献召し上がっていただきます。

時間にすれば、ほんのわずかでしかありませんが、私の知る限り、新潟県内のほとんどのお寺はこの「お年始」を行っていると思います。
そのやり方、内容については千差万別ですが・・・。

都会に行けば、今はこのような新年の挨拶を行うところはあまりないでしょうか・・・、皆さん帰省や旅行をする人が多いでしょうからね。場所によっては新年会を開いたりして檀家さんとのご挨拶を交わしているところはあるようです。どちらが良いとか悪いとかという事ではありません。

さて、入院していた住職もお正月には無事帰り、正面で萌葱の衣をつけて、新年の挨拶を交わすことができました。良かったです。
奥には、今年は江戸中期の花鳥図を掛け、右手には毎年恒例の蓬莱山、左には今年は南天をいけました。

元旦の朝はお天気が良かったのですが、日中は雨が降り始め、夜には徐々に寒さが増してきました。
天気予報では明日は雪マークです。

さぁ、平成26年甲午歳がスタートです。(暦上では甲午のスタートは2月4日ですが)
どんな年になるでしょうか。どんな希望が広がるでしょうか。楽しみですね!!!