CLASS3103 三十三組

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【読書】陽気なギャングは三つ数えろ

2023-10-09 21:05:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
陽気なギャングは三つ数えろ  作:伊坂幸太郎

シリーズ三作目らしいのだが、いきなり読んでしまった
でも、とりあえず銀行強盗をやっているグループが、
しょーもない会話劇で、なんだかんだ謎を作って解いていく、
テケトーなことで、けむに巻きつつ進んでいくと
そういうお話を堪能できたのでありました
面白かったし、安心して読めるというほどではないスリルがあって、
楽しいのであります、が疲れる

悪徳な週刊誌記者と、妙な感じで出会ってしまって、
面倒に巻き込まれてといった感じなわけで、
だいたいこういう話だよなと思いつつ読んでいくんだが、
相変わらずこの悪い奴の描き方が素晴らしくて、本当に憎たらしい、
もう殺しても構わないんじゃないかと思わせる絶妙ないやらしさをふんだんに盛ってくるので、
これが読んでいて疲れる原因だなと思うんだが、
面白さの根底の部分なので、なんともいえないというか、
読む俺の老化が激しいということだなと、いらんことを考えてしまう

話しがだいぶそれた
ともかく、銀行強盗たちが、その記者になんとなし強請られることになって、
そこから、裏カジノ的なものとか、色々な悪い人と触れ合いつつ
うまいこと落とし前を付けるというか、綺麗に策にはめるといった話で
読み終われば、すっきりとまではいわないが、
よくできた話だし、結局誰も何がということもなかったな
と、よかったねみたいな感じで終わるんだが
こんだけあれこれ仕掛けをしていると、テケトーに会話している部分も錯綜するから、
どっかおかしいんじゃないかと、気にかかってしまって、それがまた疲れを誘うんだが
それも織り込み済のように、本当に役に立ってるのか邪魔してるのかわからないキャラクタとか、
一見関係ないというか、実際関係ないけど、なんか気づいたらその話かといった動物小ネタとかが
まぁ、あれこれ盛り盛りで、伏線というか、ネタの張り込みが楽しいけども疲れるのでありました

でも、なんだかんだ、この仕込みが繋がっていくクライマックスが綺麗で
疾走感も楽しく、結構長い話だけど、さらっと読み切れてしまうのであった


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