カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

涸沢モルゲンロート&山ガール 

2018-09-02 | 山行記録

 

 涸沢モルゲンロート山ガール

 <夏山山行 第4弾 H30>

 

 

 

 

 2018・8・18~19 <夏山山行 第4弾 H30> 当初の狙いは、ワンポイントで北穂を目指していた。

 しかし、「腰痛」アクシデントにより、涸沢までののんびり山行となった。

 台風の置き土産の湿った空気の流入(東風)のため青空は初日の午前中と2日目の朝だけ。全体的に薄い雲が広がりやすい天気であった。

 北穂からの絶景パノラマも短時間のみであったろうと思われたので、まあ、いいか。

 その分、神秘的な早朝の山のドラマである涸沢カールのモルゲンロート&すてきな山ガールとの出会いもあり、

 これはこれで想い出深い山行となった。
 

 

 

 スタートの上高地は、薄い雲が広がっていた。

 例年のこの時期よりひんやりした感じだ。

 <この朝、涸沢では一桁の3℃まで冷え込んだとのこと>

 

 岳人たちが、それぞれの思いを胸に目的の山域へ向かう。

 カモシカは、本日やや歩きが鈍い。 深夜自宅を出る時に、洗顔態勢に入った瞬間「ギクッ」。

 重症ではないが、いわゆるぎっくり腰の程度の軽いのをやっちまった。

 ダメなら帰ろうと上高地まで。ザックを背負ったら元気が出て歩けるね。

 登山届には「体調具合により、北穂に至らず、涸沢泊まりとする場合有り」と特記を記してポストに投函した。

 

 焼岳方面には、青空が広がる。

 

 穂高の稜線は、綺麗に出ているが、上空に青空が欲しい!

 

 河童橋にて。 ワイヤーケーブルの特等席で梓川の流れを独り占めの猿。

 

 河童橋の上にも猿!

 

 毛づくろいのお猿さんたちに ズームイン!

  明神にて

 

 いつ見てもかっこいい明神岳。 青空が広がりだした!!

  早くも遊歩道沿いにノコンギク

  徳沢にて

 

 前穂北尾根がよく見えるようになる。 青空もぐんぐん色合いがよくなる!

  横尾にて

 横尾大橋を過ぎた辺りで、1日目を涸沢まで共にしたすてきな山ガールとの出会いがあった。

 

 正面に見え始めたこの山、これが北穂。<3,106m>。

 目を凝らすと山頂にへばり付くように建つ北穂高小屋<3,100m>が見えているね!

 

 でかくて、迫力あるでしょう、これが、屏風岩!

 

 1日目を共に歩いたaykちゃん♪  初めて見る屏風岩に驚き!

 

 本谷橋を楽しそうに渡る♪

 苦しいSガレの急登をがんばって、穂高が見渡せるせせらぎの小休止ポイントに飛び出す。

 

 わぁ~、穂高がすぐそこに。 涸沢カールももうすぐね!

 

 輝く穂高! 輝く山ガールの笑顔!  穂高は、君の笑顔を待っていた♪

 空たかく 流れる雲に   若者は 望みをたくし

 呼びかける 手をふりながら  あゝ 山の友よ

 いのち燃やせ  山の友よ   あの尾根に♪

 

 ヒュッテと小屋の分岐にて。 「ちょっと疲れました。」と初心者のaykちゃん。

 実は、カモシカも何とか歩けているが、「腰痛」が。。。。

 

 

 涸沢ヒュッテのテラスに到着した<18℃快適な気温>タイミングで、さーっと薄い雲が広がりだした。

 

 初めて見る涸沢カールの眺めに感激!

 

 屏風の頭、屏風の鼻

 

 横通岳方面

 腰の具合が芳しくない。。。。。。。

 当初の狙いの北穂へは、登りはなんとかなりそうだが、帰路の下りが心配である。

 北穂から涸沢への下山中の転倒事故も起きたばかりだ。 翌朝起きたら、動けないなんていうパターンが最悪。

 天気もイマイチであるしと 涸沢ヒュッテでのんびり過ごす計画に変更。 

 

 ちょうどこの日は、涸沢音楽フェスティバルだった♪

 

 穂高に響く楽器の音色に加えて

 涸沢ヒュッテ社長:山口孝氏の「すごい男の唄」の熱唱もあった。

 ビールをまわせ 底まで飲もう あんたが1番 わたしは2番ドン! ドン!

 凄い男がいたもんだ でばったり 出会ったら・・・・・♪

 

 15時頃には、稜線がガスで覆われた。

 涸沢泊まりで、結果オーライ。

 夜になると一時、風向きが変わり、半月もきれいに輝く時間帯もあった。

 深夜は、星空も♪  念願の山での星空も眺められてよかったね、aykちゃん。

 明朝のモルゲンロートに期待が出てきた。

(しかし、aykちゃんは遠路バスでの帰路のため間に合うようにと未明に一足早く上高地へ下山)

 

 2日目

 

 涸沢小屋の灯りが見える日の出前です。 快晴の涸沢カールです! 

 

 涸沢岳~涸沢槍

 

 奥穂側~涸沢岳・涸沢槍~北穂

 こんな感じで、日の出前~日の出、モルゲンロートに染まり始め、クライマックス~フィナーレまでを

 時間経過と共に写真でモルゲンロートの染まる涸沢カールの神秘的な表情をお楽しみください。

 山の朝が始まるドラマティックな輝きです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 北穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 モルゲンロートが終わると、

 

 青空と夏山の岩肌の穂高に一気に変身します!!

 

 

 

 いつまで眺めていても見飽きることがない涸沢カールの絶景です!

 この写真だけ見ていると、北穂登頂を今回は断念したことが悔やまれますが、このあと僅か20分ほどで、

 カール一面に雲が広がり出しました。 登ったとしても北穂から好展望を得られた時間も短かったと想像がつきます。

 山の天気は、瞬く間にに変わります。 <因みに朝6時の気温は9℃。昨日は3℃>

 涸沢カールのモルゲンロートを拝めただけでもよしとしよう。今回は、そそくさと下山へ。

 

参考:

島崎三歩の「山岳通信」より

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を配信しています。

8月31日に第123号が配信され、8月13日から19日にかけて発生した25件の遭難事例を紹介しています。

この8月第3週では1週間で25件という、遭難が多発する週となりました。死亡が4件、行方不明が3件、負傷が12件、無事救助が6件でした。行方不明は3件とも単独登山です。単独の場合、救助要請ができないリスクがあることに留意するとともに、必ず登山計画書を作成、提出し、家族や友人、職場の同僚などにも渡しておきましょう。また、下山時における滑落事故も多発しています。登山計画をもう一度見直し、体力に見合った登山を心がけてください。

***

・8月13日、中央アルプス空木岳で58歳男性が空木岳に向け沢登り中、負傷した同行者(58歳女性)とともにビバークし、疲労により行動不能となり、県警ヘリで救助されました。

・8月13日、北アルプス明神岳で54歳男性が滑落して負傷する山岳遭難が発生し、県警山岳救助隊、長野県遭対協夏山常駐隊が救助に向かい、14日、県警ヘリで救助されました。

・8月13日、唐松岳から八方登山口に向けて下山中の68歳男性が転倒し、負傷し、大町署山岳救助隊、長野県遭対協夏山常駐隊が救助に向かいました。

・8月13日、白馬乗鞍岳から栂池登山口に向けて下山中の58歳の男性が転倒して負傷し、長野県遭対協夏山常駐隊員、北アルプス遭対協隊員が同行下山しました。

・8月13日、五竜岳で65歳男性が下山中、疲労により行動不能となりましたが、長野県遭対協夏山常駐隊員が付き添い、山小屋に収容しました。

・8月13日、槍ヶ岳北鎌尾根を登山中の44歳女性が滑落して負傷し、14日、県警ヘリで救助されました。

・8月13日、南アルプス奥茶臼山に単独で入っていた68歳男性が下山中、道に迷い行動不能となり、行方不明になりました。

・8月14日、北アルプス南岳で75歳男性が登山中に滑って足をひねり、負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助されました。

・8月14日、前穂高岳吊尾根付近で、45歳男性が滑落して手足を骨折、県警山岳救助隊、夏山常駐パトロール隊が救助に向い、15日、県警ヘリで救助されました。

・8月14日、白馬乗鞍岳から栂池登山口に向けて下山中の43歳女性が転倒して負傷し、県警ヘリで救助されました。

・8月15日、北アルプス餓鬼岳剣ズリ付近で、燕岳に向けて縦走中の19歳男性が滑落し、県警ヘリで救助されました。

・8月15日、前穂高岳紀美子平付近で、奥穂高岳から前穂高岳へ縦走中の59歳男性が滑落し骨盤骨折等の重傷を負いました。県警救助隊、夏山常駐パトロール隊が救助活動を行ない、17日に県警ヘリで救助されました。

・8月16日、前穂高岳で75歳男性が奥又白池に向けて登山中、道に迷い行動不能となり、県警山岳救助隊及び夏山常駐パトロール隊が捜索。17日、松高ルンゼ付近で発見し、県警ヘリで救助されました。

・8月17日、常念岳の登山道で倒れていた73歳男性を県警ヘリで救助しましたが、死亡が確認されました。登山中に何らかの疾患を発症したものと思われます。

・8月17日、白馬鑓ヶ岳双子岩付近で、66歳男性が道に迷い、疲労から行動不能となりましたが、県警ヘリで救助されました。

・8月17日、63歳男性が北アルプス明神岳付近にいるとの連絡の後に行方不明となる事案が発生しました。県警が捜索をしています。

・8月17日、北アルプス前穂高岳の重太郎新道で、49歳女性が岳沢に向けて下山中、足を滑らせ滑落して顔などに軽傷を負い、県警ヘリで救助されました。

・8月18日、浅間連峰・鋸岳から火山館に向けて下山中の60歳男性が滑落し、県警ヘリが救助しましたが、収容先の病院で死亡が確認されました。

・8月18日、南岳から北穂高岳に向けて単独で縦走中の56歳男性が、疲労により行動不能となり、県警ヘリで救助されました。

・8月18日、下伊那郡鬼面山で70歳女性が下山中に滑落し、警察及び消防で捜索したところ、心肺停止状態で発見され、19日に県警ヘリが救助しましたが、死亡が確認されました。

・8月18日、60歳女性が常念岳から常念小屋に向けて下山中に転倒、足を負傷し、19日に県警ヘリで救助されました。

・8月19日、66歳男性が北穂高岳から涸沢に向けて下山中に滑落、県警ヘリが救助しましたが、収容先の病院で死亡が確認されました。

・8月19日、菅平高原四阿山で53歳女性が根子岳に向けて縦走中に転倒して負傷し、県警ヘリで救助されました。

・8月19日、下高井郡山ノ内町夜間瀬の河川で釣りをしていた39歳男性が道に迷い遭難しましたが、捜索中の警察及び志賀高原地区山岳救助隊が発見し救助しました。

・8月12日から単独で南アルプスに入っていた58歳男性が行方不明になったと8月19日に判明しました。

(内容は長野県警察本部の発表時点のものです)

 

 昨日の夕方、気温が下がったテラスで震えながらビールを飲んでいた山ガールたちと短時間お話をした。

 そのお二人と抜きつ抜かれつで途中まで下ったが、

 本谷での休憩で合流し、談笑しながら上高地までを一緒に歩いた。

 横浜と川崎の山ガールRちゃん&Hちゃんと横尾にて。<写真>

 高校時代に一緒に創作ダンスをやっていて、その後登山も一緒。語学も堪能。

 

 

 小梨平にて。 二人は楽しく、元気のいいコンビ。

 山行の〆にと、お奨めの穂高連峰の見渡しポイントへご案内したが、

 穂高は薄い灰色の雲をバックに肉眼でも写真でも映えない眺めであった。

 

 今回の山行は、腰痛アクシデントで涸沢までという短縮版となった。

 快晴の青空も1日目の午前中と2日目の朝だけというタイミングであったが、

 

 

 1日目も2日目も共に歩いたすてきな山ガールとの出会いも印象的な山行となったし、

 

 今夏も涸沢カールの絶景と

 

 涸沢カールのモルゲンロートを堪能できたことが、何よりであった。

 

 「穂高よ、さらば また来る日まで」と いつものように穂高に手を振って上高地を後にするのであった。

 

 今日も日が暮れ 家路たどれば  思い出すのは 山と仲間

 山の歓び 教えてくれた   あの日の あの山  あの仲間♪

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