昨年12月25日の「アックスの奇蹟」の日から、はや一月半が経とうとしています。
でもね、20年という空白の時間を埋めてくれた、あの濃密な二時間の記憶は、まだまだ少しも薄れることなく、僕の頭に、目に、耳に、焼きついているのです。
さて、Vol.1、Vol.2と書かせていただきました(ある方向にとても偏った(笑))レポも、いよいよ最後の番外編です。何度かご紹介しましたGRM(グランド・ファンク・マニアック)のエージさんの書かれたレポも是非とも。
昨年の春頃でした。厚見さんから、「クリスマスに、事実上の再結成やるからね。」というお電話を頂きました。コレだけでも頭が天井にくっつくくらいビックリでしたのに、「ベースはマリオくんに頼むことにしたよ」と。
僕はマリオさんとも、もうかれこれ7年くらいのお付き合いになります。今まで安室奈美恵ちゃん、清木場俊介くん、COLOR(現DEEP)、そして椎名へきるちゃんで一緒に全国を回って、一緒に汗だくになりながらライブをし、深夜にラーメンを食べ、しこたま飲み、旅の合間には温泉に行き、アカスリも一緒にした仲(←擦りあった、というわけではありません(笑))です。
なんだかね、えーっと、例えば僕に姉がいたとして、その姉が「今度、この彼とお付き合いすることにしたのよ」って、僕の古い友達を連れてきた、みたいな感じがします。え?例え、変ですか(笑)?
とにかくね、不思議な気持ちでした。でも、同時に「そりゃ間違いない」とも思いました。今までのお付き合いの中で、マリオさんの音楽的な凄さはこれでもか、というくらい知ってますからね。正確で、ツボを得ていて、そして、仕事が速く、勘もいい。そして、恐ろしいほどのテクニシャン。たった3日のリハだけで、あのVOWの面子と真正面からがっぷり組んで、少しも臆することなくライブが出来る人は、そうそういないと思います。マリオさんは、僕のブログにはもう随分何度も出てきていますが(画面左にあるボックスに「マリオ」と入れて検索かけていただけると、ずらずらと出ますよ)、彼の経歴を少しご紹介した過去の記事などもありますので、よろしかったらどうぞ。
マリオさんのいいところは、上手いだけじゃなくて、トンでもないこともするところ。バークリーを主席クラスの成績で卒業していつつも、ものすごくエキセントリックな、とってもロックな人なんですよ。あとね、とーっても面白いのです(笑)。家に行くと「スーパーマリオ」の漫画が全巻あったりね(笑)。マリオさんと話していると、いつも笑ってばかりでお腹が痛くなるほどです(笑)。
さて、VOWWOW、そしてBOWWOWのドラマーと言えば、新美さんです。新美さんについては昨年、記事でも書かせていただいただきましたが、本当に素晴らしいドラマーです。本当にカッコいいです。凄いです。世界を相手にしてきた人は、違います。誰にも似てないドラムスタイル、フレージング、そして、なんと言っても、あのパワー。
厚見さんもいつも「新美くんは本当に最高のロックドラマーだよ。他にいないよ、あんなに凄い人は。信じられないよ」と仰っています。
それでいて、とっても気さくで、そしてお茶目なお人柄には、いつもいつも、こちらがニコニコさせられてしまうのです。この一枚は、実はリハーサルの曲の途中のものなんですよ。僕のカメラに気づいた新美さん、ドラムがお休みのパートで、こんなサービスまでしてくださいました。師匠、本当にすてきです。
”わが日本が、世界に誇る、本物のロックドラマー、新美俊宏”。
最高です。もー、あの「タラタタラタタラタタラタ」っていうタム流し、たまらないです。いつもゾクゾクしちゃいます(笑)。
実はね、僕がデビューしたSHADY DOLLSっていうバンドのドラマーの(青木)卓ちゃんは「俺さ、実は中学のときにBOWWOW聴いてドラム始めたんだよね」って言ってたんですよ。
そして、恭司さん。
うーん、今さら僕が恭司さんについて、何を語ることができましょう。
いや、逆に多すぎて・・・、言葉が見つからないですよ。凄すぎて。
ギターにまったく触ったことの無い方でもきっと勿論かと思いますが、ギターを一度で弾いたことのある方なら、山本恭司さんという人がいかにギターの達人か、お分かりになると思います。あんなこと、とても出来るものではないと思いますよね。知れば知るほど、いちいち凄いのです。
あんなに、身体の一部のようにギターを鳴らす、というか、ギターで話すことの出来る、表現できるギタリストを、ちょっと他には見当たらないのではないでしょうか。そして、まったく誰にも似ていない、オリジナリティの塊のプレイスタイルは、まさに孤高。マウンテン・トップ。
厚見さんは「恭司くんはね、天才。そして”本物の芸術家”だから」と仰います。「もう、モーツアルトとかと一緒だよ」とも。
この方がVOWWOWのギタリストでなかったら、僕は今、ここにこうしてはいないと思います。
そして、VOWWOWでは、そんな恭司さんの横には・・・。
山本恭司さん、厚見玲衣さん、新美俊宏さん、という、また、キンさん、ニール・マーレイ氏、マリオさんらスーパー・ベーシストさんたちのサウンドを背中に背負って、ステージの一番前に、まさに奇蹟の喉を持ったロック・ボーカリスト、元基さんがいます(勿論、人見元基さん、といった方が通りがいいとは思いますが)。
一度でも元基さんのシャウトを体験された方なら、お分かりでしょう。「こんな人、他にいないよね」と。あまりに衝撃的な声です。あれまでも、あれからも、全然聴いたことの無い、またもや誰にも似ていない唯一無二のボーカリストが、このバンドで歌っていたのです。
そうなんですよ。
VOWWOWは、まさに”奇蹟の集合体”だったのです。
同じ時代に生まれて、そして、出会えて、本当に良かった。
僕の人生を変えてくれた人たちです。
そして、きっと他の沢山の方々の人生にも、ものすごい影響を与えた方たちだと、僕は思っています。
パワーは 、流れをつくるのです。ものを動かすのです。
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さて、番外編の番外編であります。
エージさんと楽しそうにお話する厚見さん。
光るレズリーの正体は、クリップライトだったー(エージさん作)。
ほりほり。ナイスアイデアー。
そして、アックスの奇蹟とは直接関係がないのですが、再結成つながりで。
2000年3月19日、一日だけのMOONDANCER再結成の日の写真です。文字も厚見さんが書いてくださいました。
厚見さんは当時42歳でした。僕は31歳となりますね。
そして、僕も今年の暮れが来たら、42歳です。
まさに10年ひと昔、です。
そしてこの当時、10年後の今起きていることのどれひとつとして、これっぽっちも想像できませんでした。予想通り当たっていたのは年齢だけですが、でもそれとて、いや、それこそが一番全然リアルに想像できなかったものですし(笑)。
・・・未来って、面白いですね。
また10年後の2020年。このメンバーさんたちに、僕に、皆さんに、さてさて、何が起きているでしょうかね。楽しみですねー。
ではー。
素敵ですよね~。
以前、へきるちゃんのイベント終了後に駅のホームまでご一緒させて頂いた事がありましてね、とても気さくにお話出来たので、ビックリしたんです
そして、ステージ上では本当にテクニシャン
いつも友達を逢うたびごとにマリオさんとケンちゃんの話で盛り上がってます
恭司さんの音は、2度程ライブにお邪魔した事ありましたね。
凄いなぁ~って思いながら、聴いていました。
その後も何度かライブにお邪魔したいとは思ってはいるのですが、未だに一人で参加出来ない状態
勇気を持って行くという事がなかなか出来ないでいます。(ケンちゃんがサポメンとして出てくれれば行けるんですがね)
本当にこの日、行けば良かったってレポを読むたび、思います。
話だけでなんとなくその日の事が分かったとしても、やはり音や歌を聴いてませんから、満足していないんです
出来ればですね、もう一度ライブやって頂きたいなぁ~って思っています
それにしても、10年前のケンちゃんって今と違いますね。←顔が・・・(ゴメン)
今、思えばケンちゃんもマリオさんも清木場俊介のライブに行っていなければ出会わなかったんですものね。感謝感謝。
では~
久々のコメントです。
1も2も…じっくり読ませて頂きましたよ(^^)v
番外編…☆嬉しいです。
あれから1ヶ月経つんですね(*^_^*)
ホントに!! 素晴らしいLiveで!!
ドシロウトの私ですが…鳥肌が…!!!
あの感覚、忘れられないですもん!!
あのLive会場にいた人にしかわからない感覚ですね。
Marioさんが(Live中だけ)別人にみえましたし(笑)
何はともあれ、次回…
また参戦したいと思ってま~す(^^)v
ケンさんがクリスマスの日を熱く語り大切に想うように
私は、3年前のクリスマスが本当に楽しかったな~って^^
10年後で思い出しましたが
映画、「50歳の恋愛白書」を見に行きた~い♪
私も50か60ぐらいで恋愛したいかも~(笑)
でも、10年後も元気で居られたら十分です^^
☆今日は、姪の高校の入試で朝から落ち着かず(笑)
ケンさん、10年後って・・・年は取りたくないですね~(笑)
写真もキラキラ輝いて見えます。
この先もずっとずっと、色褪せることなく
素敵な人生の一ページとして、
大切な思い出ですね。
言葉にすれば同じであっても
感じる“凄い”に、それこそもの凄い差があることを
ここやエージさんの文章から、思い知らされますね。
こういう時は知らない事実をひどく残念に思います。
でも、自分の意思である程度動ける今のあたしだからこそ
得ることができた感動でもあるんですよね。
縁の、音の不思議さに改めておもいを巡らせています。
きっと何年たっても色褪せない感覚、記憶。
たくさんのパワーの集合体に圧倒されっぱなしです。
ケン坊が「奇跡の集合体」と仰るバンドの音楽を、いつかわたしも体験してみたいです。
10年後・・・、楽しみなような、考えたくないような。
でも、10年後までには、奇跡の集合体をこの目で拝見させていただける日がきっと来ますよね!
何が起こるか分からない未来ですものね、楽しいこと、嬉しいことの希望をもって進んでいきましょう。
ではー。
『速さと重さは共存しない気がするけど、そうじゃない。彼のドラムは速くて重い!!』
というニュアンスで語っていらしゃいましたね。
すごく納得する一言だったので、覚えています。
とにかく〝うわあああぁ~~~っ!!〟と言う間のあの日のAXだったので、こうして写真で見ることで
やっと自分の記憶の引き出しが開くところがあります。
んん~~~、やっぱりステキですね~~~。
本当にこれ以上のLIVEはない!と思えるほど最高のLIVEでしたね。
このLIVEに係わった全ての方に感謝します。
番外編の番外編の厚見さんのお写真。笑顔がとっても素敵ですね。こういった表情はV時代はあまり公には公表されなかったので感慨深く拝見させていただきました。
川村さんでなくちゃ撮れない・・・というか、お母さんにしか撮れない子供の表情というか・・・(喩えが変?)
とても貴重な写真で嬉しいです。有難うございます。
ところで、5人で映っているリハの「奇蹟の集合体」の写真ですが
「ライトもVだったんだ~~~~!」
「しかも黄色いVもある~~~~!!!」
超うれしい!(涙)
写真を見ていると、さらに鮮明に思い出されて、ね。
この先ずっと、薄れることなく、色褪せることなく、
心の中でリズムを打ち続けていくような気がします。
その日、その時、その瞬間は、たった一度きりで、
だから、その中で受けた衝撃や感動は、
濃く、強く、ずっと心に残っていくのかな・・・。
初めて新美さんのドラムを観た時、体感した時の衝撃は、
今でもハッキリ憶えています。ほんと、すごいっ!
奇蹟の集合体。
それぞれのパワーだけでもすごいのに、
そのパワーがひとつになって、音になって、飛び込んでくるのです。
・・・もうね、圧倒されっぱなしで、息をするのも忘れそうになったりして。
ケン坊が繋いでくれた、出会い。
本当に、感謝しています。
ありがとう。
10年後・・・何が起きているのかなぁ。
たったひとつでも、夢がかなっているといいな♪
それが、いちばん叶えたい夢だったら、・・・嬉しいなぁ('-'*)
たくさんの貴重なお写真、ありがとうございました。
厚見さん達は、どうして「アックスの奇蹟」を起こそうと思われたのかなぁ?
あ、ケンさんがいつかブログで書いていて、私が忘れてるだけだったらごめんなさい
今ふとそんな事を思ったもので…。
でも、厚見さんが、他のメンバーの皆さんを尊敬している事、素晴らしいと思います。
私がマリオさんの演奏を聴く時は、必ず同じステージにケンさんが立っていて、二人でやたらめったら楽しそうにしているのと、マリオさんの明るさばかりが印象に残ってしまって
でも、すごい方なんですね
(「今更言うな」と言われそうですが)
「姉が…」のくだりの例えは、相応しいかどうかはわかりませんケンどもぉ
10日の日に、行こうかな?と思ってたライブがあったんです。
メインはバンド、ゲストで一人のギタリストさんが出演されました。
ゲストのギタリストさんはケンさんと同じ年生まれで、そのバンドの大ファン、バンドのメインのボーカルの方は、厚見さんよりはちょっと年上かな?
で共演されたのは一度見ましたが、今回のライブも、ギタリストさんはすっごく楽しみで、そして楽しんだんだろうな
ケンさんみたいに、憧れの人と同じステージに立てる嬉しさをかみしめながら…。
様々なミュージシャンから、たくさんのファンが影響を受けて、
10年後は、川村せんせーの教え子さんが、せんせーを凌ぐミュージシャンになってたりして
私の10年後も、全くもって想像できませんが、ケンさんも、皆さんも、そして私も元気でいられたらいいな、と思います
番外編も楽しく読ませていただきました。
またあの奇蹟の夜を思い出して興奮する俺も41です。
あぁほんまにええ夜でした。