
今日は授業が三つありまして、その最後がレコーディングの実習でございました。
あ、レコーディングは2コマ分なので、今日は一日4つ分の授業があった計算になりますね。
通りで、あっという間に夜になったわけです
(笑)。
学生の作ったオリジナル曲に、オルガンを入れさせてもらってきましたが、
レスリーを通したオルガンのサウンドは、やっぱり学生にも良さがわかるようで、
初めてオルガンのサウンドに接した学生もおりまして、やっぱりそういう反応を貰えると嬉しかったですね。
でも、実はこちらの方が”簡単”なのですよ。
いい音を使えば、目指すいい音楽に、一歩も二歩も、早くたどり着けるのですから。
勿論、演奏の技法も大切ですが、逆にいくら技術が良くても、音がイマイチ、イマニ・・・でしたら、やっぱり人の心は動きづらいですもの。
特にオルガンは、なんだか凄そうな速弾きなどをしなくても、レスリーのスロー/ファストを使った指一本のロングトーンでも、
十分に興奮を得ることができる素晴らしい楽器なのですよ。
あとは、なんといっても、ロックオルガンの醍醐味や、グリス(グリッサンド)です。
オルガンのプレイにグリスがあるのと無いのとでは、格段の差がでると思うのですが、
さらにここにこそ、真空管ならではのレスリーのナチュラルに歪んだ、また潰れた音が、非常に大きく貢献するのですよ
。
学生たちも「ここのグワー!がたまらない(笑)」と言ってくれました。
でも、その気持ち、すんごくよくわかるのです。
中学生、高校生の頃の僕が、ジョン・ロードのグリスに、そして師匠・厚見玲衣さんのグリスに、毎日、ノックアウトされまくっていたのですから。
なんなんだ、この気持ちいい音は、でしたよ。
そして、何百回聴いても、毎回、ゾクゾクしていました。
そうですねー。
なので、グリスこそ、オルガンの醍醐味であり、神髄のように思います。
ただ鍵盤を手のひらで擦るだけなので、奏法的には至って簡単ですしね。
(・・・慣れてしまえば、かもしれませんが(笑))。
でも、あれは、どうしてもピアノやシンセでは出ない音です。
学生たちにも、一日も早く後を継いで・・・、いえ、いっそサクッと追い抜いてもらって、
オルガンでグワングワンしてもらいたいです
。
ではー。