映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部 (35) 「視界ゼロの脱出」 鹿児島県指宿ロケ

2018年07月23日 | 日記

   

    最近連続で大映時代の九州ロケについて思い出をアップしています。今回はアクション
    ドラマ「視界ゼロの脱出」(1963)の鹿児島県指宿市ロケについてです。2013年6月17日に
    このブログにアップしているのでWりますが、改めて九州ロケシリーズの思い出話最終と
    してご紹介します。
    この作品はローカル航空のパイロット(本郷功次郎)が、小児マヒのワクチンを急送するた
    め看護婦(三条江梨子を乗せて、アパッチ機で奄美大島へ向かいますが、サソリ島上空
    にさしかかったとき、台風観測所からの緊急指令を受けて着陸すると、そこには観測所を
    占拠したニセ札ギャングの一味(高英郎、大辻伺郎らが待ち受けていて・・・、そんな感じの
    内容でした。
    監督は上原明氏と仲が良かった村野鐵太郎で、カメラマンも上原氏とは縁の深い渡辺公
    夫。上原氏のお父さんが経営する"指宿海上ホテル"をロケ隊宿舎とし、当時ここの近くに
    あった旧特攻隊用の滑走路を使い、そこをサソリ島に見立てての撮影です。ところが途中
    で思わぬ大事故が発生しました。
    滑走路に一寸だけ着陸してそのまままた飛び立って行くタッチ&ゴーを、操縦士と地上と
    が無線で連絡を取り合い、何度か繰り返し撮影していた時です。私も丁度現場にいて見て
    いたのですが、何回目かのタッチ&ゴーで飛行機が離陸したとき、黒い物体が落下したの
    が見えました。
    何事かと駆け寄った我々の眼に入ったのはなんと飛行機の片方の車輪だったのです。機
    上も地上もビックリ仰天。そうなるとロケどころではなくなり、関係官庁に連絡し対策を協議、
    燃料を海上に捨てて鹿児島市の鴨池飛行場に胴体着陸する方法をとることになったので
    す。車を飛ばして約1時間、鴨池飛行場に急行、鴨池に着いたころ飛行機はまだ上空を旋
    回していて、報道で知った大勢の人が人垣を作っていました。みんなが固唾を飲んで見守
    る中、無事に胴体着陸に成功・・・。翌日の新聞などの報道はこの件で持ちきりでしたが、指
    宿ロケはこんな大変な一幕がありました。

   

   

   

   



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映画 「50回目のファーストキス」

2018年07月20日 | 日記

   

    アダム・サンドラーとドリュー・バリモアが共演した2004年のハリウッド映画「50回目の
    ファースト・キス」を、山田孝之と長澤まさみ共演でリメイクしたラブコメディです。
    ハワイのオアフ島でツアーガイドとして働きながら天文学を研究をしているプレイボー
    イの大輔は、地元の魅力的な女性・瑠衣とカフェで出会います。2人はすぐに意気投合
    しますが、翌朝になると、瑠衣は大輔についての記憶を完全に失っているのです。
    瑠衣は過去の交通事故の後遺症で、新しい記憶が一晩でリセットされる障害を抱えて
    いるのでした。そんな瑠衣に本気で恋をした大輔は、彼女が自分を忘れるたびにさまざ
    まな手で口説き落とし、毎日恋に落ちて毎日ファーストキスを繰り返いますが・・・。
    「銀魂」をはじめコメディ作品で手腕を振るってきた福田雄一が監督・脚本を手がけ、ラ
    ブストーリーに挑戦。オリジナル版の舞台でもあるハワイでオールロケを敢行していま
    す。出演は山田孝之、長澤まさみのほか、ムロツヨシ、佐藤二朗、大和田伸也らが共演
    しています。

    題名が題名だし、見る予定ではなかったのですが、今週は見たい作品が少ないので見
    てしまいました。ハワイでのオールロケ効果も効いていて、思ったよりいい出来です。
    このリメイク作品も賛否両論があるようですが、この手の作品は難しいことを言うことナ
    シでいいのではないでしょうか。脚本の段階から、やや冗長の面が見受けられますので、
    独り善がりにならないように、脚本と演出は分けた方がいいと思います。 長澤まさみは
    いい女優さんになりましたね。



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楽しかった旅の一コマ (163) シェイクスピアが生れた街

2018年07月19日 | 日記

   
                ↑ シェイクスピアの銅像

    イングランド中央部の街ストラトフォード・アポン・エイボンは、シェイクスピアの生誕・
    永眠の地として有名です。白鳥が戯れるエイボン川の流れる、のどかな田園風景が
    ひときわ目立つ街で、16~17世紀に建てられた木造建築の街並みが見どころでもあ
    ります。
    シェイクスピアが誕生から青年期までを過ごした家が街の中心部にあり、家の中には
    当時の様子が保存されていますし、庭には花が咲き誇っていました。この家に入ると、
    シェイクスピアと同じ空気を吸っているという感じがしますので不思議な場所です。私
    が行った時も国内外からの見学客や修学旅行生などで賑わっていたし、駐車していた
    珍しい車も見つけました。

   
                ↑ シェイクスピアの生家の前で
   

   

   

   




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映画 「パンク侍、斬られて候」

2018年07月17日 | 日記

   

    芥川賞作家の町田康が2004年に発表した異色時代小説を、宮藤官九郎による脚本と
    石井岳龍監督のメガホンで映画化した作品です。
    江戸時代を舞台に、隠密ミッションをめぐって繰り広げられる10人の男たちの腹の探り
    合いとハッタリ合戦、1人の女をめぐる恋の行方、そして謎の猿将軍まで登場するキテ
    レツさです。
    超人的剣客にして適当なプータロー侍の主人公を綾野剛が演じるほか、共演は北川景
    子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、永瀬正敏らという豪華俳優陣です。

    型破りのエンタテインメントという触れ込みですが、落胆の極みで見たことを後悔してい
    ます。まあ見られたのは滑り出しの短い部分のみで、後はアクビと眠気が込み上げてき
    て、とうとう怒る気持ちを抑えながら見終わりました。こんな作品を見ようと思った自分が
    情けない気持ちです。俳優の使い方も下手だし、脚本、演出とも稚拙の極みで、これを書
    きながらも腹が立って仕方がありません。



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大映宣伝部 (34) 「暁の翼」新田原の航空自衛隊基地ロケ

2018年07月16日 | 日記

   

   

    最近は数回に亘って大映作品の九州ロケを取り上げています。今回の「暁の翼」(1960)
    は、太平洋上で遭難した自衛隊ジェット機を救助した実話を描いた「257号機帰還せず」
    の映画化でした。
    監督は新人で第一作目となる富本壮吉で、溝口健二・島耕二に師事した昭和2年生れ。
    陶芸家・富本憲吉さんの息子で、増村監督に次いで東大卒で大映に入社、企画から助監
    督を経て監督に昇進した人です。学究肌であるものの温厚な人柄で、誰もが話しやすい
    監督との印象でした。この監督とは数年後「妻の日の愛のかたみに」福岡県柳川市のロ
    ケでご一緒することになります。
    ロケ現場は宮崎県の新田原(にゅーたばる)航空自衛隊基地で、私は福岡から各マスコミ
    の記者を引き連れて空路宮崎入りして馳せ参じましたが、ズラリ並んだジェット戦闘機や
    航空自衛隊基地の模様が当時は物珍しかった思い出が残っています。
    ロケは基地内なのでいつものような見物客はなく、とてもスムースに進行しましたが、俳
    優さんは私が行った時は菅原謙二、石井竜一がメインで撮影、後日には高松英郎や三田
    村元などが入れ替わって行われました。 完成した作品は、空撮シーンが素敵だと思った
    記憶があります。

   

   

   

   

   

   

   

   

        




  
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