映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「パリ3区の遺産相続人」

2015年12月25日 | 日記

   

 

    他界した父が持っていたパリのアパートを相続しにアメリカからやってきた男と、その

    アパートに住み続ける老婦人の出会いを通し、家族の秘密が明らかになって行くとい

    うヒューマンドラマです。

    メインキャストはケビン・クラインにマギー・スミス、クリスティン・スコット・トーマスという

    アカデミー賞受賞俳優が勢揃いし、監督は「いちご白書」「さらば青春の日」など脚本家

    として知られるイスラエル・ホロビッツの初監督作品となっています。

 

    とにかくこの三人の名優たちの演技合戦が見ものですし、それだけでも楽しい作品です。

    予備知識なしで見たのですが、途中でこれは舞台劇スタイルと思いましたら案の定そう

    でした。

    舞台臭を消そうとしたのでしょうか、セーヌ河畔の風景が多く挿入され、とても良く撮れ

    てはいるのですが、舞台臭が完全に取れなかったのが残念と言えば残念です。もう少

    しお話を横に広げる手もあったとも思います。まあそれでもこじんまりした小品として楽

    しめます。

 

       

 

 

 

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久しぶりの台湾旅行 (7) 何度行っても魅力の国立台湾故宮博物館

2015年12月24日 | 日記

 

  

  

 

    台湾旅行記もあと1回くらいで終わりにするつもりですが、今回は渡台するたびに見学

    している「国立故宮博物館」です。今年は日本でも一部公開されましたが、何回見学し

    ても飽きない秘宝の数々を思う存分満喫しました。

    今さら解説を加える必要もないのですが、ここには紀元前2000年から19世紀の中国大

    陸の歴代皇帝が継承してきた収蔵品は65万点といわれ、そのうち3000~5000点を入

    れ替えながら展示しています。

    現地の案内人は最近中国本土からの観光客が大量流れ込み、ここも大混雑状態です

    が、彼らは平気で割りこんで来ますから絶対にさせないように…でした。どこに行っても

    超賑やかなかの団体でしたが、同時に入室になった場合でもお先にどうぞという中国人

    もいて、かなり常識化してきているなと感じました。

 

    とても半日で見終える展示品ではないので、見逃してはならない三大秘宝をお教えする

    と「翠玉白菜」「肉形石」「毛公鼎」です。そのほか「九層象牙球」「汝窯蓮花型温碗」「

    傭立女傭」「明官窯青花鍍龍天球瓶」「嘉量」なども必見でしょう。

    新しい情報があります。今月28日に台湾の中部にある嘉義県で建設中だった国立故宮

    博物館南部院区が完成オープンします。次回は是非出かけてみようと思っています。

 

   

          

 

 

 

 

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映画 「海難1890」

2015年12月23日 | 日記

  

 

    日本とトルコの友好関係の礎となった1890年の軍艦エルトゥールル号遭難事件と、

    それから95年後の1985年に、イラン・イラク戦争で緊張が高まるテヘランに於いて、

    日本人215人が取り残され、トルコに救出されたこの二つの事実を題材に、日本と

    トルコの合作で製作された映画です。

    日本側の主演は内野聖陽と忽那汐里ですが、忽那汐里はそれぞれの時代に生き

    る女性を1人2役で演じるほか小澤征悦、宅間孝行、かたせ梨乃、小林綾子、夏川

    結衣、竹中直人らに、トルコ側からも多く出演しています。監督は「利休にたずねよ」

    「化粧師 KEWAISHI」の田中光敏。

 

    映画のラストにはトルコ大統領が画面に出てきてご挨拶されるのには驚きましたし、

    聞くところによると製作費も5億円出しているとか、トルコ側のこの映画に対する関

    心度の高さが伺えます。

    とてもいい題材なので上手く生かせば結構なのにとつくづく思いますが、かなり無

    理やりに製作した感じがしますし、脚本・演出・編集が雑です。特に前半で軍艦の

    遭難シーンと日本の女郎屋でのバカ騒ぎをカットバックで処理する所など、見てい

    る方が赤面しますし、苦笑する場面が多いのは困りものですが、村人が遺品を清

    める場面あたりから良くなってきます。

    後半は前半にくらべていくらかマシですが、空港の場面がダラダラしていて盛り上

    がりません。折角の合作映画なのにどうしてこの程度の作品しか出来ないのか、あ

    まり苦言は呈したくないのですが正直に書きました。

 

 

 

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映画 「ハッピーエンドの選び方」

2015年12月22日 | 日記

   

 

    人生の最後の選び方というテーマをユーモラスに描き、第71回ベネチア国際映画祭で

    観客賞を受賞したほか、いくつもの映画祭で受賞しているイスラエル映画です。

    延命治療や安楽死に加えて認知症など、老いと真正面に向き合いながら、ユーモアを

    交えて考えさせられるユニークな作品と言えましょう。

 

    いくつかの挿話については書きませんが、お笑いを含めてあっさり描いて行きます。そ

    れを見ている側に、大きな問題提起を投げかけているのです。特にラストが良くない、

    後味が悪いという人もいますが、物語に笑いを交えて描いているだけにラストの切なさ

    が倍加します。

    私も若い時には死なんて考えたことも無かったのですが、最近は死について否応なしに

    考えさせられます。すっきり綺麗に死のうと思えば、私自身やり残していることの多さを

    思い出させますが、この映画はそんなことなどのキッカケになること請け合いです。

 

 

 

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大映宣伝部・番外編の番外 (93) 伊藤孝雄さん

2015年12月21日 | 日記

   

    

    

 

 

    以前はこの欄を書くのにスラスラ俳優名が出て来ましたが、ほとんどの俳優さんは

    登場し、今週は誰にしようかと少しばかり苦しみます。そこで大映最後の社員名簿

    の中から伊藤孝雄さんの名前を引っ張り出しましたが、この人も大映に最後まで残

    って頑張ってくれた戦友という事になります。

    若手の主演男優が不足していた大映に期待されて入社、手堅い演技をするので、

    もう少しで主演がとれる俳優さんでしたが、いい表情をするわりには甘さが不足し

    て人気が沸騰しなかった俳優さんでもあったと思います。

 

    伊藤孝雄さんは岩手県の出身で、早稲田大学に在学中に見染められて宝塚映

    画に出演、日活からも乞われて数本出演したものの、更に演技を磨きたいと

    優座養成所に入ります。同期に中村敦夫、山本圭、成田三樹夫、松山英太郎、

    樫山文枝などそうそうたるメンバーがいましたが、俳優座を終了して劇団民

    に入りなおして演技を磨いています。

    大映からはそんな時期の昭和39年(1964)に入社要請があって専属契約を

    びした。大映最初の作品は「獣の戯れ」(監督・富本壮吉)で、12本の作品に

    出演していますが、昭和44年の「女体」(監督・増村保造)を最後に出演が途

    えたのは、大映終焉時の作品にはもう彼が出るような作品が皆無だったからで、

    本当に気の毒でした

    現在は劇団民芸に復帰し、テレビ・舞台・映画で活躍されています。昭和1

    生れですから現在78歳、とても元気と聞いています。

 

          

 

 

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