映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「デンデラ」

2011年06月26日 | 日記

         

     1983年のカンヌ国際映画祭で今村昌平監督の「楢山節考」がグランプリを
     受賞してから28年の歳月が過ぎました。
     今村昌平の息子である天願大介監督が、父親と違った切り口で姥捨山伝説
     に挑んだ作品が「デンデラ」です。

     口減らしのために、働けなくなった70歳以上の老婆を山に捨てるという悪しき
     風習"姥捨山伝説"。
     しかし死んだと思われていた70~100歳の老婆50人は、密かに集落デンデラ
     を作り、皆で力を合わせて生き抜いていたのです・・・。

     このあたりまでは物語への興味、名女優と言われた人たちがボロをまとい、
     老けメイクで登場(浅丘ルリ子・草笛光子・倍賞美津子・山本陽子など)し、
     その後の展開に期待を寄せたのですが、この映画が面白かったのはここまで
     です。
     捨てられた恨みから村への復讐を考える者とか、静かな余生を望む者、住み
     やすい土地への移住を夢見る者などそれぞれですが、そんな状況の彼女らに
     予期せぬ試練が襲いかかるのです・・・。

     ベテラン女優たちが熱演なので、あまり辛口感想は書きたくないのですが、
     前述のように滑り出しは中々いいのですが、それから先がいただけません。
     原因は天願大介監督の自己満足としか思えない演出と脚本にあると私は思
     います。

     この作品について某映画評論家は著名な雑誌の映画欄に"大人が見たくなる
     ような日本映画がない。と、映画好きの年配の人が"口を揃える。同感。新作
     のほとんどは、些細なことを騒ぎ立て、滑ったり転んだりする映画で、あとは
     犬と子供におんぶにだっこ。ホントつまらん。
     ところがドッコイ骨太でパワフルな「デンデラ」の登場・・・と、最大限の賛辞で
     書き込んでいます。どこからこんな感想になるのでしょう・・・。
     映画界とは不思議な世界だとつくづく思っている私です。


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2 コメント

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山本陽子さん〈女優〉の『後継者』について。 (牢壮〈牢屋壮一〉。)
2015-11-07 03:32:40
 牢壮です。お久し振りです。今回はタイトルにあるように女優の山本陽子さんの『後継者』について私〈牢壮〉なりの意見と言うか見方を書きたいと思います。
 これは少し古い話になりますが、中島さんもテレビで見たと思いますが、今年〈2015年〉の7月か8月頃にテレビ朝日系列で放映された『徹子の部屋』に女優の山本陽子さんが出ていました。
 知っての通り彼女〈山本陽子さん〉は日活出身で1942〈昭和17〉年生まれで既に『73歳』だそうです。彼女も現役の女優として活躍できる残りの年数は10年か15年ぐらいだと私〈牢壮〉は見ています。当然ながら彼女〈山本陽子さん〉の『後継者』が問題になってくると私は思います。私〈牢壮〉は既に彼女〈山本陽子さん〉の『後継者』はいると見ていますが、今回は敢えて後継者の具体的な名前〈実名〉は書きません。
その実名〈ここで言う実名は当然ながら本名のみならず『芸名』も含みます〉は次回以降に書きたいと思います。
 中島さんは彼女〈女優の山本陽子さん〉の『後継者』についてどのように思われるでしょうか?
 今回は以上です。
返信する
Unknown (中島けん)
2015-11-07 09:26:29
牢壮さん

歌舞伎とは違うので、山本陽子の後継者なんて考えたこともあません。
この類の話は他のブログでなさってください。

返信する

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