ポーランドではまずアヴシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所跡の見学です。ポーランド
の首都ワルシャワから車で約６時間のクラフク市の郊外に、今なお悲しい雰囲気に包ま
れている収容所跡があります。
かってナチスドイツによって作られたこの収容所跡は、第二次世界大戦の悲劇の証拠と
して語りつがれるべき負の世界遺産です。いまも世界中から多くの人々が追悼と平和を
願って足を運んでいます。
広島も長崎もそうですが、この収容所で殺された人の数は約150万人で、人間がここまで
残虐なことをやったのかという証拠になる遺品の山(切られた髪の毛、持ち物､トランク､眼
鏡、毒薬の缶など)や、死のシャワー室、死体焼却炉などに加えて寝泊まりをした跡や囲
いのない集団便所など､見ているだけで涙が溢れます。見学者の表情は真剣そのもので､
観光地などで見られる記念写真など撮っている人は皆無でした。
