映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (131) 内田朝雄さん

2016年10月10日 | 日記
  

    

    

    敵役など脇役が良ければ、それだけ主役が引き立つという訳で、大映では上手い敵役
    が沢山いたと思います。大映には途中から入ってきた人ですが、大映では悪役は勿論
    ですが、重厚な役、長老役などで時代劇・現代劇を問わずに出演、倒産時まで頑張って
    くれた内田朝雄さんも忘れられない名脇役の一人です。

    内田朝雄さんは大正9年(1920)に平壌で生れ、仁川で終戦を迎え引き上げてきました。
    遅咲きの俳優業で昭和36年(1961)に宝塚映画に入った時は41歳、昭和40年まで宝塚
    映画にいましたが脇役ばかりだったそうです。ここで1年発起して宝塚映画を辞めてフリ
    ーになりますが、大映とは優先本数契約を結び、脇役は脇役だけど大いに評価される脇
    役としての存在を認められるようになります。

    大映作品は「兵隊やくざ」「悪名幟」「剣鬼」「大魔神怒る」「陸軍中野学校 密命」「女賭博
    師」「妖怪大戦争」「眠狂四郎卍斬り」「しびれくらげ」などですが、映画と並行してテレビド
    ラマの出演も多くあり、大映テレビの「ガードマン」がテレビで人気が出たキッカケとなりま
    した。
    この人の趣味がまた変わっていて、宮沢賢治の研究者としても知られ、、「私の宮沢賢治」
    などの著書がある変わり種です。平成8年(1996)に胃癌のため76歳で亡くなっています。

      
          ↑ 大映最後の名簿





コメント (12)
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