映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「太平洋の奇跡 - フォックスと呼ばれた男」

2011年02月04日 | 日記
   
   
     サイパン島は太平洋戦争の激戦地の一つです。
     アメリカ軍の圧倒的な兵力・火力のもと、多くの軍人は玉砕し民間人も
     次々と自決して行く過酷な極限状態の中で、生き残った兵隊がたった47
     人で敵にゲリラ作戦で立ち向かい、200人の民間人を守り抜いたのです。

     そんな大場大尉をアメリカ軍は、神出鬼没のフォックスと呼んで畏れて
     いたのです。
     最後には敵である筈のアメリカ軍から賞賛を得た大場大尉の実話を基に
     して映画化されたものです。
     これは戦後でも日本ではほとんど語られることのなかった彼の物語は、
     アメリカでの出版という形で世に伝えたのは、かって銃を交えた元アメリ
     カ海兵隊員でした。

     戦争を美化したり、痛快活劇的な扱いでですと私も取り上げる気にはな
     らないのですが、日米の立場を公平に扱っていること、家督である平山
     秀幸の演出態度が非常に真面目であることなどもあって、中々見れる作
     品になっています。
     と言っても日本側の描写は平山監督率いる日本ユニットが、アメリカ側
     はアメリカ人監督チェリン・グラック率いるUSユニットが、よく撮れて
     いる戦闘シーンはタイにロケしたものに加えて、VFXユニットが担当する
     といった役割分担が上手くかみ合っていて成功と思います。

     俳優陣は竹野内豊の大場大尉役をはじめ、唐沢寿明・岡田義徳・井上真
     央・中島朋子・山田孝之・板尾創路・阿部サダオなど熱演でした。

     私みたいに戦時中、軍事訓練を受けた者からすると、兵隊の動きなどに
     違和感を感じる部分もかなりありますが、全体の真面目さから不問にし
     ましょう。
     少しばかり言うと、敵味方の距離感がよく判らない、フォックスと恐れ
     られる場面が弱いなど、実話が基だとしても劇的に盛り上げる手法があ
     るのに・・・思ってしまいました。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする