花芽からやっと花が下がり始めた。
トサミズキ、花粉を出す前の葯は赤い。
まだ花は伸びきれないから幾つもの姿が見える。
▲ 花後に開く葉芽。▼
▲ 花芽は大きく膨らんだ。葉芽も少しずつ伸びている。▼
▲ 蕾はどんどん膨らんでやっと開花。窮屈だっただろうと思う。▼
▲ まずはめしべの柱頭とおしべの葯が飛び出してくる。▼
▲ めしべの柱頭は2岐(枯れた果実殻にも残る)、おしべの葯は赤橙色。▼
▲ 一つの蕾から5~8個程度の小花が咲く。小花を包んでいる萼片は花弁より質は薄く、色も薄い黄色、周辺に細かな毛が見える。▼
▲ 幾つかの小花からなる花序は次第に伸びてくるのだが、余り好きな姿では無い。▼
▲ おしべの葯が割れて黄色の花粉が出始める。花糸はめしべの花柱より幅広い。▼
トサミズキ(土佐水木)マンサク科トサミズキ属 Corylopsis spicata
(2019.03.08 鳥羽)
☆
▲ トサミズキの花序 伸びきると余り好きにはなれない姿になる。
▲ 花の頃のシナミズキ、葯は黄色 時折コウヤミズキと誤認?されている。
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冬芽 トサミズキの花 花後 ヒュウガミズキ
あの蕾の中にたくさんのお花がギュッと詰まって・・・
さぞ窮屈だったでしょうね。
解放された直後の雌しべはやはりちょっと変に曲がっているような気がします。
雄しべは花糸が太くて丈夫そう~
細かいところが気になって…面白いです。
銀色に輝く毛・・・赤い葯・・・黄色の花粉・・・
花弁の一片までがキラキラ輝いて・・・
見惚れてしまいました。
とても勉強になりました。
再びビバーナム・ティヌスの
長い雄しべの曲がり具合いを見てきました。
確かに窮屈そうに花弁・しべ類が折りたたまれているので
開花の頃には少しくらい縮れていたり歪んでいても、そりゃそうだよなぁ…と思います。
だからこそ、開ききって背伸びしている姿はどの花も輝いていますね。
それに気がついたことだけでも嬉しいことじゃないかなと思います。
冬芽を見続けていると、そういう部分が余計に感じられて面白いです。
『そりゃそうだよなぁ…』
そうですよね。
今頃になってやっと気がつきました。
とっても嬉しくなりました。
色々なお花の蕾の中を想像してしまいます。
花開いて輝くお花。。。
これからも楽しみに見ていこうと思います。
それを求めて遠出することも大事なことだと思いますが
知らないものや見たことのないものは、意外なところにもありますね。
興味の対象じゃ無ければ、珍しい花と言われても、そうですか?でお終いだし、
混雑する場所にわざわざ遠出まですることも無いでしょう。
安易な方法だとは思いますが、自分の行動範囲の中で
今まで気づきもしなかったものが見えてくるのは嬉しいことですね。
マンサクの細い花弁やトサミズキのちょっと歪んだめしべなど
みんな小さな蕾の中で精一杯に過ごしてきた結果。
そう思うだけで楽しくなります。