セイタカアワダチソウ終章。
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
キク科アキノキリンソウ属 Solidago canadensis var. scabra(= Solidago altissima)
(2018.12.27 林崎町)
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▲ セイタカアワダチソウ図解 2
▲ セイタカアワダチソウ図解 1
【筒状花の雄性先熟性】
セイタカアワダチソウの小花は総苞の中に舌状花と筒状花が複数ある。
ズラリと横に並んでいるので「頭花」のイメージは薄い。
舌状花は細長い花弁、柱頭が2裂するめしべを持つ。
筒状花は花冠が5裂、花冠の中心にあるおしべは5本が葯のところで合着、筒状になっている。
花粉は筒の中に出てから、めしべの花柱に押されて筒先から溢れ出る。
花粉が出切ってから、花柱が伸びて先が2裂、分かれた又の間が柱頭となる。
花粉が出切ってからめしべが受粉可能となる「雄性先熟」なので、
花粉が同じ花に受粉する「同花受粉」は起こらないとされているが
膨大な?セイタカアワダチソウの花数では実態は??である。
この辺りの詳解はツワブキのページに記載した。
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セイタカアワダチソウ(背高泡立草 花後) セイタカアワダチソウ(背高泡立草 秋)
マクロ撮影擬きをやっていました。
その後に着脱可能のクローズアップレンズが発売されたので
その苦労は無くなりました。
そのクローズアップレンズはネジ山が摩耗してしまっていますが今も使い続けています。
気になる部分は5倍程度のルーペでその部分を見て、そこを撮るようにしています。
当然、手動でピント合わせしないといけませんが。
合着したおしべが花粉を出して、それからめしべが伸びる…
もう少し複雑なメカニズムが働いているようですが
今持っているカメラでは残念ながら画像には残せません。
やはり何処かに限界はあるのでしょうからこの程度だな…と思うようにしています。
ルーペで気になる部分を見る、大事なことだと思っています。
セイタカアワダチソウって何と素敵なお花なのでしょう。
こんなに綺麗な画像を見させていただき
より納得できました。
筒状花の雄しべは5本が葯のところで合着しているのですね。
自分の画像でも少し色合いが茶色のように見えるのは
何なのだろうと思っていました。
飛び出して先が2裂する雌しべがとっても愛らしいです。
ありがとうございました。