HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ススキ ムラサキススキ(紫薄)

2024-08-30 | イネ・カヤツリグサ・シダ類など

【秋の七草 雑学】
その表題で、来週末に須磨でやる予定の参考資料を纏め始めている。
万葉集に載る山上憶良の詠んだ二首を基にしたものだと聞きます。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花」
「萩の花 尾花葛花瞿麦の花 女郎花また藤袴 朝貌の花」
               (万葉集 巻八 一五三七 一五三八)
「尾花(薄)」 草が茂っている様子が「薄(すすき)」、穂が出た状態は動物の
尾に見立てて「尾花」 茅葺屋根の材料として使われたことで「茅(かや)」とも
呼ばれたそうですが、カルカヤなども含めて諸説あるそうです。
河川敷などでは「荻(おぎ)」と混同されがちですが、ススキは株立ち、オギは
地下茎で広がり群れているので区別出来ますし、近寄ればオギの小穂は毛が長くて
ススキよりも白っぽく見えます。
又、オギにはノギがありません。ノギは字形が「ノ」と「木」で「禾」
これはイネと読んで稲や麦など穀物の総称にも使われています。
またノギは「芒」とも書かれ穀物の実の外側にある針状突起を指す用語としても使われます。

と、以上長々と「尾花(薄)」に関連した内容を雑学として書いた。
で、これはススキ、小穂基部にある毛が紫色のものはムラサキススキと呼ばれている。

 

 

 
ムラサキススキ(紫薄) イネ科ススキ属 Miscanthus sinensis f. purpurascens
ススキ(芒、薄)イネ科ススキ属 Miscanthus sinensis
萱(かや) 尾花(おばな)
(2024.08.27 明石公園)

 
▲ オギの穂 オギはススキより白いし、河川敷など湿地帯での生育、地下茎で広がるので列を成している。 右は河原のオギ(荻) 芒は見えない。▲

▲ オギの花 ススキも同様に花の頃にはまだ芒の有無は確かめにくい。▲

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