HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ボケ(木瓜)

2020-04-09 | 複数の色 混色系

雨の雫がまだ残っていた諫早二日目。
ツーちゃんの好きだったボケはこの朱色。




(2020.04.04 須磨離宮公園)


(2020.03.19 上が池公園)

鳥羽でボケの花を撮ったのは二月。
今日は突然の霰が降るような冷たい三月。
それでも晴れ間は戻ったから、大昔、雨の翌日に歩いた春爛漫の諫早を思い出していた。






▲ 雨の雫がまだ残っていた諫早二日目。ツーちゃんの好きだったボケは朱色。▼







(2020.03.16 須磨離宮公園)

ここから5分、自転車を走らせると大久保町森田。
明石から諫早に転宅したのはもう50年以上も昔だし、ボケの話をしたのはその一年後だ。
遠いなぁ~、ふっと、そう感じた。
ボケの花が数輪咲いていた。


















(2020.02.28 鳥羽)

ここには混色のボケの花が咲く。

諫早二日目、散歩の時に見つけたボケはツーちゃんが好きだと言った朱色の木瓜。




























ボケ(木瓜) バラ科ボケ属 Chaenomeles speciosa(= Chaenomeles lagenaria) 
カンボケ(寒木瓜) Chaenomeles speciosa 'Kanboke'(= Chaenomeles lagenaria 'Kanboke') 
(2020.01.16 明石西公園)

諫早の春
……… 勝手口から裏庭を抜けると、刑務所の赤煉瓦塀に突き当たる。
土は黒々としているし、空は少しぼんやりとしているけれど日差しは柔らかな諌早の午後。
昨日の雨に洗われて、樹々の緑も春の花達の彩りも鮮やかだった。
 僕よりも背が高かったツーちゃんは塀に沿った盛り土の上に飛び乗ったり溝を跳び越したり
彼女はもう何年もそこに居る人の様に、少し緩やかに下っている野の道を鮮やかに駈けていった。
 僕は少し遅れて、のんびりとはっきりと自分の記憶にこの春爛漫の諌早と彼女の明るい姿を切り取りながら後を追った。
途中で何度か道は二つに分かれる。
 『右? 左? どっちでもいいんよ!』そう言って右に折れた。
 所々に残っている水溜りは朝の光を写して白い。
 連翹が、雪柳が、椿の花や彼女の好きな木瓜の花が両側に咲きこぼれていた。
 緩やかな下り坂。
 田のあちこちに残る菜の花の黄色も明るかったが
伸び伸び咲く花達や芽吹きの頃の樹々はのどかな田園風景を一層のどかにしてくれた。………

【肥前諫早/春爛漫の花の色 -昭和40年春 一枚の色褪せた切符に- 1965.4.8-10の記録】から抜き書き  
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去年のボケ カンボケ(寒木瓜) 小石川のボケとクサボケ

ボケ(木瓜)


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