HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ツルヨシ(蔓葦)

2018-11-16 | イネ・カヤツリグサ・シダ類など

明石川との合流点から、二つの橋をくぐり抜けて東に自転車を走らせる。
セイバンモロコシが我が物顔に茂っている。
以前はかなり整備されていた川沿いの道だけれど
少しずつ様子が変わってしまっている。
伊川沿いはまだ少しは手入れがされているような気がする。
市民病院の北、上池地区との間の橋をくぐると広いコンクリート敷になる。
その一角にツルヨシ。
コンクレートの目地に沿って並んで育っている。














(2018.11.15 伊川)




▲ 花序は赤紫色、少し垂れる。▼







▲ 茎の基部から匍匐茎を伸ばし、地表を這って広がる。▼




















▲ 葉舌には短い毛が生える。



ツルヨシ
蔓葦イネ科ヨシ属 Phragmites japonica
(2018.09.18 伊川)

再掲 【イネ科植物に関する用語】
イネ科植物では他の植物の茎にあたるものを『(かん)』と呼び、その先に花序を付ける。
花序には三種類ある。
穂状花序 花序の中軸(花序の中央の軸)に柄の無い小穂がつく。
総状花序 中軸から枝分かれの無い柄が出てそこに小穂がつく。
この二つを合わせて『(そう)』と呼ぶ。
円錐花序 中軸から枝が出て枝分かれした先に小穂がつくもの。
通常、花序の下部で枝が長く枝分かれも多いので、外見が円錐状に見える。

花序には『小穂(しょうすい)』と名付けられた構造物がつく。
小穂の基部には『苞穎(ほうえい)』と呼ばれる変形した葉がある。
苞穎の上に『小花(しょうか)』がある。
小花は『小軸(しょうじく)』でつながっている。
小花には『護穎(ごえい)』『内穎(ないえい)』に包まれた、おしべ・めしべがある。
護穎や苞穎についている細長い突起物は『(のぎ)』と呼ばれている。
エノコログサのように小穂の柄にある突起物は芒ではなく、花序の枝が変化したもので『刺毛(しもう)』と呼ばれる。
イネ科の葉は互生、稈を抱く『葉鞘(ようしょう)』と、平らな部分『葉身(ようしん)』で構成されている。
葉鞘と葉身の間には『葉舌(ようぜつ)』と名付けられた膜状の構造がある。


▲ アシ(葦、芦、蘆、葭・ヨシ)
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今年のアシ



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