長年読みたいと思っていたものの、なかなか手を出すことができないでいた一冊。そして遠藤周作を読むのもこれが初めて。
読むまでは、もっと淡々と乾いていながらも生々しい描写があるのだと勝手に思っていたがそうではなかった。登場人物の心に迫った人間的な物語だった。フィクションとはわかっていたものの、もう少しノンフィクション的なものを期待していた自分には物足りなかったが、小説としてのできは良い作品なのだろうな。解剖が始まるまで、始まった後の登場人物の心は良く描けていたと思う。が、これらの部分はみんなフィクションなんだろうな。実在の事件にこのようにフィクションを混ぜられてしまうと、なんだか興醒めになってしまうと思うのは自分だけかな。
どうせなら完全なフィクション、もしくはノンフィクションとして読みたかったな。
読むまでは、もっと淡々と乾いていながらも生々しい描写があるのだと勝手に思っていたがそうではなかった。登場人物の心に迫った人間的な物語だった。フィクションとはわかっていたものの、もう少しノンフィクション的なものを期待していた自分には物足りなかったが、小説としてのできは良い作品なのだろうな。解剖が始まるまで、始まった後の登場人物の心は良く描けていたと思う。が、これらの部分はみんなフィクションなんだろうな。実在の事件にこのようにフィクションを混ぜられてしまうと、なんだか興醒めになってしまうと思うのは自分だけかな。
どうせなら完全なフィクション、もしくはノンフィクションとして読みたかったな。