ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

理想の家を探すなら、「中古住宅」から探そう

2015-08-04 14:57:57 | 犬たち

時代の潮目は「新築住宅」から「中古住宅」へと、大きく変わりつつあるようです。

私の半生を振り返れば、どういうわけか中古住宅の購入を契機に、大きく人生が変わったような気がします。

親の資産をあてにできないわが夫婦は、結婚当初は借家住まいでしたが、子供が出来たことを機に東京世田谷に小規模のマンションを購入し、その成長ともに千葉に中規模マンションに買い替えました。
そして35歳の時にあこがれの湘南・逗子に終の棲家としての思いでテラスハウスを購入しました。
それらの3軒すべては、新築住宅の購入でした。

その逗子のテラスハウスも15年も住めばリフォームの必要も出て来て、修理による塗料の臭いを避けるため近くをドライブしながら時間つぶしをすることにしました。
そのドライブ中に中古物件の赤い旗が目に入り、暇つぶしとして入った物件に電気ショックを受けたのです。
私たち夫婦は物にとりつかれたように30分後に仮契約をし、その住宅の衝動買いが現在の住まいとなったのです。
このまたとないチャンスを見逃したら、人生に大きな悔いを残すと確信したからです。 

その中古物件をこれまでの新築物件の価格と比較すれば、環境や立地、家屋の質の高さがはるかに上だったからです。 


中古物件の魅力、1 価格の安さにあります

日本人は中古物件より新築物件が上位という意識が強く、不動産物件全体でみると、中古物件の取り扱いシェアは全体の15%程度にすぎません。
しかしアメリカは89%、フランスは66%と、中古物件の取り扱いが圧倒的に多く、海外では中古物件ほど不動産の中心をなしているのです。
日本の税制は、家屋はウサギ小屋と言われた時代に作られたのか、10年もたてば建物の税制上の評価額がほぼゼロになるのですが、それが中古物件の評価の低さに影響しているようです。
しかし現在の建築技術の高さは、100年たってもなんの問題も生じないほどレベルアップしているのですが・・・。

そのようなことが影響しているのでしょうか、中古物件の価格は新築物件の7~8割程度、築年数により5割以下という買いやすい値段になっているのです。
 

さて私の中古物件は海を見下ろす小高い丘の上の、深い緑に囲まれた中にありました。
この家を建てた方は相当の粋人のようで、純和風の家屋に天然秋田杉をふんだんに使い、材質や仕立てのよさといいすべてが申し分なく、広い庭には露天風呂までつくられていました。
私たちにはもったいないような上等の家屋をリフォームやリノベーションなどせず、そのまま生かすことにしました。
その代りエクステリアといいますか屋外は大きく変えることにしました。
玄関と台所の外ににかなりのスペースのウッドデッキを設け、特に海の見えるリビングからバリアフリーで8畳ほどのバルコニーを設けました。
それにより家の外と内が一体化し、開放的な住居空間が実現しました。

上の絵は、そのバルコニーでのいつものティータイム風景を描いたものですが、このリノベーションこそが、私たち夫婦が長い間思い描いていたライフスタイルそのものだったのです。


●中古物件の魅力、2 中古物件は質量とも増大、よりどりみどりニーズに合わせた選択の幅が広がっています

少子化や核家族化が進展し、在宅ストック数が拡大しています。
たとえば日本の全世帯数が5000万、住宅ストック数は5760万となれば、空家は760万個となり、年間の新築件数は80万ですから、中古物件の数が圧倒しているのです。
また空家対策法が制定されたこともあり、今後中古物件数が加速度的に増大すると見込まれています。
これを購入者の視点から見れば、よりいい家は、より多くの中から、そしてより多様な中から探し出すことであり、それによりベストな一軒と出会えるのです。
 

●中古物件の魅力、3 リノベーションにより、自分好みの住宅に替えられます

「古民家再生」が古と新の調和の中に深い味わいの住空間ができるように、TV番組「ビフォーアフター」のように効果的改築が、居住者独自の理想の住宅を創るように、
リフォームやリノベーションが、住む人の求める理想の住居に再生でき、新しい居住空間が作れるのです。
むしろ中古物件の醍醐味は、思想の住まいへのリノベーションにあるかもしれません。
 

私の新しい住宅はまさに心地よく、それを体感するうちに、これまで馬車馬のように働くことしかしてこなかった自分を振り返る絶好の場となりました。
そうことしているうちに自分の中に「表現する」ことへの強い欲望が沸き起こり、それが結果として絵を描くことの魅力を発見したのです。
逆から言えば、現在の家に移住しなかったら、絵など描いていなかったかもしれないように、住まいが人生後半を大きく替えてしまったのです。
仕事が人をつくるように、しみじみ「住まい」が人をつくるとも思っています。
 

●中古物件の魅力、4 中古物件に情熱を持つコンパクトな不動産屋さんを選ぶこと 

私の個展はココギャラリーで開催されており、その会場は鎌倉を拠点とした小さな不動産屋ココハウスさんに併設されているため、聞くとはなしに不動産ビジネスを知ることとなりました。

そこで知ったことは、不動産は大手の名の知れた店が情報も豊かでいいだろうとお思いでしょうが、物件情報のほとんどは共有していることを知り、情報では大も小もハンデがないことを知りました。
むしろ不動産物件は量産や量販が出来る仕事ではなく、ひとつひとつ丁寧に、そして情熱を持って心を込めて対応していくことこそ大切であり、それは大手では最も苦手とするところです。
これからはコンパクトといいますか小さな不動産屋さんの心のこもった対応こそ、ベストな物件を探し出す近道であることを知りました。

不動産に関するご相談は、ぜひ若さあふれるココハウスさんにもご相談ください。

 


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1 コメント

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可愛いイラストですね (かさん)
2015-11-17 12:15:46
はじめまして。
山を走っていて鹿に出会ったのを絵にしようと検索していたらたどり着きました。
とてもすてきでチャーミングな絵をかかれるんですね。あたたかい気持ちになりました♪

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