Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

グリップ整形

2009-09-16 22:28:02 | 日記
今日は朝雨が降るも、日中はいい天気。
ヘッドが出来たので次はグリップです。
今回はナット幅46ミリで行きたいと思ってます。
ネック材は幅80ミリ、厚さ30ミリです。
かなり削らなければいけないのです。
削る前にヒールを接着する面を角度カット、ヒール材も合わせて切り出してこちらも角度カット。
二つ合わせると90度になるようにします。
接着面を整えて、今度はグリップ部分の余分な所を糸鋸盤で切り出して鉋で丸く削って行きました。
だいたい目標の大きさまで削った後はサンディングで仕上げて行きます。
今日でほぼグリップ部分は削り終わりました。
明日はヒール部分の整形を予定してます。
昨日の夜、だいぶ前に買ってあったギター製作の本を読んでみました。
買ってはいたのですが拾い読みでほとんど文章は読んでいませんでした。
当時はまだギターを実際に作っていなかったのでピンと来ませんでしたが、読んでみて、”なんだ、いい事書いてあるじゃん、”と感心。
今日、続きを読みます。
写真は、今日整形したグリップ部分です。(ヘッドは仮組です)

ヘッド出来た

2009-09-15 22:40:31 | 日記
今日は雨が降ると思ってましたが、降らず。
作業はヘッドの整形です。
昨日、ペグ穴は開けたのですが、スロットはまだ開けてませんでした。
スロットの切り抜きのため、まずはドリルで穴を開けます。
糸鋸の刃を穴に通して切り抜き開始。
私の糸鋸盤は癖があるのでいつもは少し余裕を持って内側を切ってましたが、今回は癖を読みつつぎりぎりのラインで切って行きました。
おかげで、後のノミでの整形が楽になりました。
スロットの整形が終わるとヘッドの頭の部分を切り出してまたノミで整形。
最後は、弦の通り道に傾斜をつけてヘッドは出来上がりです。
今回のギターは木ペグにしようと思っていたのですが、オリジナルが機械式だったのと木工旋盤がまだ手元になかったので次回にします。
写真は、今日出来たヘッド部分です。

ペグ穴ジグ

2009-09-14 22:25:44 | 日記
今日は早朝、雨が降りましたが、日中はいい天気でした。
今日の作業のメインはペグ穴をあけるジグ製作でした。
ヘッドにはテーパーがついているのでペグを取り付ける横の面に対して垂直に穴を開けなくてはいけません。
ドリルビットに対して垂直を維持するのは何か道具がないと大変です。
そんな訳で、構想一時間、製作30分、制作費約400円でジグを製作しました。
いいボール盤を持っている人はさほど苦労はないと思いますが、私の持っているボール盤は安いので使い勝手はあまりいいとは言えません。
でも、製作したジグのおかげで結構いい感じでした。
今まではその場しのぎのジグだったので、これからは作業が楽になりそうです。
製作途中のヘッドに穴を開けましたがきれいに開けられました。
ペグを差し込んだ感じもストレスなくはまりました。
今日は午後、工房にお客さんがいらして、お土産をいただきました。
大変すばらしいトラ杢の入った楓材です。
板厚もあり、うまく挽けばギター3~4台分の裏板がとれそうです。
しかも、自然乾燥で75年はたっているそうです。
どうも有り難うございました。
写真は製作したジグでヘッドに穴をあけようとしている所です。

人生色々、ギターも色々

2009-09-13 22:39:51 | 日記
今日アトリオンで行われた秋田ギターフェスティバルを見に行きました。
なかなか演奏を聴く機会がないので楽しみにしていました。
私は演奏が苦手なので、まずは人前で演奏する事自体すごいと思います。
色々なスタイルの演奏を聴きながら考えました。
同じような形のギターでも個性が出ます。
ギター自体の音もそうですが、演奏者によってしっかりコントロールされ出た音は気持ちよく聞けました。
音の輪郭のはっきりした演奏は、音量の大小に関わらずよく聞こえます。
今日聞いた印象では、ギターの持っている音色よりも奏者の力の方が影響が大きいのかなと思いました。
ちょっとそれますが、開場の壁を見ていて思いました。
音楽ホールなので音響を考え計算された凹凸がついています。
ギターのボディーを音楽ホールと考えれば、ボディーの内側にもホールの壁のように凹凸をつけて反射させればいい音になるのかなとふと思いました。
ま、私が考えるくらいなのでもう既に誰か実験していると思いますが。
写真はホールの休憩中の様子です。

ヘッド整形

2009-09-13 22:22:54 | 日記
今日もコロコロ変わる天気でした。
午前中は日曜なので、と理由を付け作業せず。
午後は、秋田ギターフェスティバルを見にお出かけ。
もどったのは、5時頃でしたがそれからヘッドの加工をしました。
まずは、耳のカットです。
糸鋸盤でちょっと大きめにカットして、鉋で目標の大きさにして行きます。
ペグを装着する面なので、平面と角度をチェックしながら鉋で調整。
その後は、ペグ穴を開けるための治具をあーでもない、こーでもないと考えながら製作。
結局、あまりいいのが出来ず明日また作り直しです。
ペグ穴はピシット開けないとペグの操作性が悪くなるのと、今回はヘッドの厚みがぎりぎりなのでちょっともずれる訳には行きません。
今晩、寝る前にいい方法を考えようと思います。
写真は耳をカットしたヘッドです。