渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

YOSHITSUNE

2005年02月20日 | 映画・ドラマ・コミック


タイムリーに見れなかったので、2週間前ビデオに録画してもらっていた
大河ドラマ「義経」第5回を観た。
五条大橋(現在の松原橋)でのシーンはなかなか見ごたえがあった。
武術指導と殺陣をつけたのは大河定番の殺陣師、林邦史朗。
現在、国内で最高の殺陣をつける先生だと思う。
個人的に共に飲んだり家に泊めてもらったりと懇意につきあいをさせても
らっていた。
新宿で飲んだ後、ご自宅のある都下まで一緒に電車で帰り、駅前で二人で
屋台のラーメンをすすった。
古武術にも非常に研究熱心な方で、土佐英信流の業を見せて欲しいと
懇願されたことがあった。
ご自宅の地下にある広い道場で奥伝以外の業を披露した。
普段は伝法な江戸弁でざっくばらんな方なのだが、剣技を前にすると
眼光鋭く、すべての業を見逃すまいと目視する。
奥様も素敵な方で、道場に降りる階段の片隅でじっと夫の様を見守って
いらした。
氏は試し斬りの世界でも第一人者で、私は据え物の試し斬りは、氏から
手ほどきを受けた。
氏の殺陣は実際に日本刀を使っての試斬、刃引きを使っての太刀打ちを
通してしか掴み得ないリアルな殺陣。
氏が殺陣をつけた役者さんの演技が、遠く離れた地でも映画やテレビで
観られることが嬉しい。

五条大橋のシーン。
義経役の滝沢さんの立ち回りは見ていて「止め」と「決め」がピタリと
決まっていて、なかなかよかった。
舞踊の要素も取り入れてあり、それがキビキビとした武闘の中にも優雅で
それでいて張り詰めた空気を醸し出していた。
この五条の対決で、義経は母常盤から授けられた大切な笛を弁慶によって
鴨川に落とされてしまう。
ここで義経ははじめて怒りをあらわにし、「まろばし」でかわしていた
弁慶の長巻に対して自らの短い腰刀を抜く。
滝沢義経、後姿の手の先までわなわなという炎が見えるようでなかなか
よい。
心に残るシーンに仕上がっていた。

世間での評価は賛否両論分かれる
ようだが、石原さとみさんの静の役は
愛らしかった。
これまでの静のイメージは細面で優雅、
律儀な愛の女性、というものだったが、
こういう田舎臭い(笑)感じの白拍子
もなかなかよきかな。
ただ、現代劇のように早口でなく、ゆっ
くりと台詞は口にした方がよいと思う。


この記事をはてなブックマークに追加