渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

本気で知りたい「あそこ」

2021年07月10日 | open
 






これはホントにどこなのよ?と。
 
あと、このコオのアパート。
公開は1986年なので、撮影は同年の早い
時期か前年になる。
今はもうこのアパートは無いかも。
しかし、窓を開けたら寺院の墓地だ。
墓地はさすがに無くならねえべ。


映画『彼のオートバイ.彼女の島』は、
二本立てのオマケ作品だった。
メインは角川自らが作った『キャバレー』
だ。
公開時、映画館ではどちらも映画として
はくっそつまらねえ作品だと思ったが、
『キャバレー』は映像がとてつもなく
良かった。
絵になる。ほぼセットだと判ったが(笑
『彼のオートバイ.彼女の島』は、なんで
ポスターやパンフと本作品での題名表記
が違うのかなあと思った。映画の作品タイ
トルは本当は「彼のオートバイ.彼女の島」
だ。「.」は丸ドットではなく、菱形の
ドット表現。
 
そういうとこ、結構大切な事なのに、
なぜだかこの作品は題名がまちまち
で、メディ
アとかもかなりテケトン。
そもそも、片岡義男の原作は「彼のオート
バイ、彼女の島」だ。ドットでもスペース
でもない。
この作品は、なんで題名がバラバラなの
か、その理由は私は知らない。
 
推測だが、コオのアパートは、新宿区の
ような気がするよ。旧江戸エリアの。
そして、田村高廣さん以外全員が素人
学芸会だった『彼のオートバイ.彼女の島』
は、35年経った今、妙な味を感じて何度
も観ている。
まるでスルメイカみたいな映画だ。
噛めば噛むほど味が出る。
そして、観るたびに新たな発見がある。
DVDでは大林監督のインタビューが収録
されていて、それによるとかなり行き
当たりばったりで作った作品のようだ。
心意気だけで撮ったような。
それがじわじわと効いてくる味のある
作品になっているのかも知れない。



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