渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

頂き物のナイフ

2023年05月07日 | open



1993年にアメリカ人弁護士の
友人がくれたナイフ。
一時アメリカに帰国した時に
土産で私に買って来てくれた。
ありがたし。
刃物、銃、ビリヤード、酒、
音楽、武術、他いろいろと
非常ウマが合った。
今はアメリカに帰り、NYで
弁護士やってる。

いわゆる天然素材だ。
象牙ではない天然素材。


本物のスクリムショウが彫られ
ている。帆船と鯨。針で彫る。
スクリムショウは元々は船乗り
の航海中の手慰みから始まった
という。
捕鯨は1850年代のアメリカを
代表する海洋産業だった。
日本に来た黒船も軍艦ではな
く捕鯨船だった。


このナイフはくれた人に許可
を貰い父にあげたが、民間鯨
研究者だった父は殊の外喜ん
で愛用していた。
今となっては、親友のアメリ
カンと父の思い出の品となっ
た。
この先も、私が生きているう
ちは大切にして行く。

人が人に刃物を贈る時。
それって特別な思いが込めら
れてるんだよね。
そうした感覚は日本以外でも
同じらしく、アメリカの友人
も同じような事を言ってた。
でも、解る人にしか解らない
んだよね、とも。
それも全く私は同感だ。

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