渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

名器 ブローニング BR277

2020年07月10日 | open



つい先頃終売になった名器ブローニング
BR277フォールディングナイフだ。
私が使い始めて、「これはいいよ!」と
紹介したら、私の周囲で軒並み所持し始
めた。その数を先日数えてみたら、1個
中隊プラトゥーン以上いて、ええっ?と
思うと同じに結構笑った。
まるで、「ヤマハバルブオイル」みたいだ
からだ。バルブオイルはもっと数多いだろ
うが。
このブローニングBR277は作り込みが名器
だといえる。廃番となっているとしたら実
に惜しい。コスト的な採算が採れずに廃番
なのかも知れない。最近の中華生産地に
多いパターンで。

ところで、以前にもお知らせしたが、本記
事のトップ画像は私の277の個体だ。
それの画像が勝手に通信販売サイトで使わ
れている(笑)。
まあ画像利用は5ちゃんねらーのような
筆舌に尽くし難い卑劣な悪用をしなけれ
ば無断利用でも私はいいのだけど、商用
で他人の個体画像を販売品そのもののよう
にウエブサイトに掲載するのは如何なもの
かとは思う。

このブローニングBR277は本当に良い
ナイフだ。
初期型と後期型があり、形は一緒だが、
メインボルトの向きと表面加工の処理が
異なる。
メインボルトの向きは後期型のほうが
メンテナンス上は良い。
表面加工処理は、圧倒的に前期タイプが良
い。実銃ブルーイングのような色揚げが
ボディに施されているのである。
そのため、前期型は使い込んでいくと、
オールドピースメーカーのような、否、
オールドブローニングピストルのような
鈍い黒光りを放つようになり、かなり見
目が渋くなる。
一方、後期型は、黒いペイントのような
色合いであり、まるで昔の玩具銃のよう
なチープ感が否めない。
この処理一つ見ても、BR277の前期タイプ
がいかに手が込んだ製品であったことか。
中華製造チームがブローニングのOEMを
受け始めた頃の製造で、初期型はかなり
気合が入っている。

後期型。製造担当国の刻印は傭兵が使った
CIA FAL小銃のように私が削り落とした。


名器、名品、至高の逸品である。
小型フォールディングナイフの中では、
私が実見も含めて私の知識で知る限りで、
歴史上存在したフォールディングナイフ
の中で一番総合力で優れているのがこの
ブローニングBR277であると私は感じて
いる。本当の名品。

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