渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ビリヤード検定(ビリ検)

2023年01月13日 | open



ビリヤード検定というものが
いつからかできた。
ボウラードでは自分の実力が
分からないからと合理的に
考案された日本独自の実力
判定方法だ。
好きだよね日本人、そういうの。
英検とかTOITECとか。
そういうのは実践向きではなく
て、何か別なシーンで役に立て
るためのものだろう。
実際のところでは、英検なんて
高1で2級合格していても、なぁ
~んも話せないぞ(笑)。

さてビリヤード検定は、なるほど
合理的によく練って考えられて
いるなぁと感じる。
難しそう。
あるプロがやってオール成功では
なかったりもしたらしい。

ただどうしても疑問がある。
それは、ただシュートするだけの
課題がある事だ。
A級ならばシュートインなどは当
たり前の事なのだが、手玉の移動
関係なくただシュートインだけを
A級課題に課すというのは、これ
は得点確保の安全パイ問題なのだ
ろうかという疑問が湧く。
そして、5回とか回数を撞くので、
安定性の判断課題なのかな、とも
思う。出題の意図がよく見えない。
何か意味があって課題としたのだ
ろうが。

それでも、後半の出題の手玉動か
しの
問題などが本来のビリヤード
しての課題のように思える。
そしてその手玉出し課題も、四角
エリアではなく、ライン上に出す
扇形エリア設定でないと実戦から
は乖離すると私は思料する。
四角エリア出しは「点出し」と
同じ概念となり、実戦的なプラン
ニングとは言えない。
プロなどの上級者は全員が点出し
ビタ止め出しなどはせずに、2セン
チずれてもリカバリーできる扇形
に手玉を出している。シュート
ラインに対して交差クロスの
軌道で出すのは、それしか選択
がない状況の時しかない。
そのあたりの課題設定は今後の
検定の設定課題のようにも思え
る。

四角エリア出しの概念発想で
ポケットビリヤードを覚えて
しまうと、見えない落とし穴に
ハマるように思える。

私個人はクラス分けとかには
全く興味が無い。自分がC級
だろうがSA級だろうが、ノー
ハンデでプロとも対戦したい。
今は試合には出ないが、基本は
やはりノーハンデのオープン戦
こそが本当のスポーツの勝負だ
と思っている。
剣道にしろ相手は三本で自分は
一本取れば勝ちとか、そんな
不公平な試合は無い。
また野球でもそうだ。相手チー
ムは弱いからと3アウトではな
く4アウトでOKなどという対戦
は存在しない。
そういうのが本当の平等だと
私は思っている。
ランク分けしてハンデを設定
する競技には非常に疑問がある。
二輪のロードレースでもライセン
スごとではなく混走レースでは、
(昔のクラス分けならば)国際
B級だろうとA級だろうと、速い
者が速く走って勝つ。それが本当
の真剣勝負だ。
そして、思う。

「ハンデもらって『勝った』とし
て、嬉しいですか?
それ、勝ちなんですか?」
と。

昔、あるプロと長時間相撞きを
した時、
ナインボール5ラック
先取りを
延々とやって、どうし
ても勝て
ない。
スコアは3-5とか4-5で負ける。
延々とやっていて、ごくたまに
5-4とかで勝つことがあっても、
そんなのはたまたまのマグレだ。
本来はバンキングで勝ったなら
ば、5-0、5-0、5-0・・・で勝た
ないと勝った事にはならない。
5連続マスワリを10連発!みたい
に。
私はそう思って玉撞きをしている。
ビリヤードは完封勝利こそが本当
の勝利であり、そこに臨むには
クラス分けでのハンデとか極めて
無意味だと私自身は思っている。
試合ならば、オープン戦こそが
本当のビリヤー
ドの対戦かと思う。
ノーハンデで
資格等関係なく誰
でも参加できる。

そして、勝負強く勝ち、技芸に
秀でた者が前に駒を進める。
これが本当のビリヤードの試合
の在り方だと思いますよ。

撞球倶楽部を運営している時、

月一で月例メンバー総当たり
試合の会を開催していた。
B級の人もA級の人もC級の人も
いたが、クラブ発起人の私や会長
等が全員にその撞球理念を説き、
全員が納得してノーハンデで
試合をやっていた。
クラス(クラス分けなどなかった
が)が下のほうの人たちは努力
したし、また上級者たちはさら
に努力して実力を磨いた。
それがスポーツの本当の姿だと
思いますよ。

ローカルのハウストーナメント
などは、勝ち続けると勝手にA
級やSA級登録されて、次回から
はそのクラスの増加ハンデでの
試合となる。
ハウスはガチではなく、お客さん
歓迎模擬試合のようなものなので、
ハンデによって実力が無い人も
勝てるチャンスを与えるシステム
なのだが、私個人はそんなのは
本当の勝負でもなんでもないと
思っている。
店指定でB級でハウスに出ていた
大昔の頃、A5先B4先の試合で
3連マスとか出していたらAの人
怒ってたけど、クラスとかハンデ
とか関係なく玉を入れ倒して何が
なんでも勝てばいいじゃん、とか
20代の頃は思っていた。
今でも間違ってないと思いますよ。
相手に一度もキューを握らせずに
撞き抜くのが撞球だ、と。
現在は試合ルールが変更されて、
相互ブレイクなどがナインやテン
では導入されているが、14.1には
そういうのは無い。ストレート
プールは米国式撞球の王様、本道
であり続けている。本来はそれが
撞球の姿かと私は思っている。
そして、14.1ラック・コンティニュ
アスという種目は、ルールをコロ
コロ変更したりはしない。安定し
ているし完成されている。腰掛け
ではない本筋のプールの姿がある。

もう一つある。

ビリヤードは対戦競技なので、
ボウ
ラードだけやっている人は
ビリヤードを
やってはいません。
人間と人間が真剣に懸命にぶつか
り合う事を避けて、対戦競技たる
ビリヤードな
どは成立しない。
ここ、結構大切な事かと。
気の置けない友人同士でもいい。

「対戦」をするのが健全かつ本旨
であり、ベストです。
撞球は。

下は出題と受験結果。
課題11が一番難しいようだ。

各課題ではA組とB組で、課題に
より成功率が
どちらかに偏って
いる事が見え
る。これは背景を
考察する必要
があるだろう。
出題により受験組ごと
に難易性
が変動しているからだ。

多分、多角的に考察するに、台
のコンディションだろ
う。全受
験者が同じ台で受験し
ない限り、
この出題の本旨がイコール条件
として全うされる事の阻害要因
になる
と思える。
大学受験で真冬に暖房ゼロの

教室と、空調の利いた教室では、
受験生の条件はフィフティ・
フィフティではないのと同じ。







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