渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

テント

2020年11月11日 | open


テントは、やはりこの形が一番安心感が
ある。私の場合。
最近、キャンプブームでこのタイプの旧式
軍用テントも人気が出て品薄というのが
いかんともしがたいが、使ってみて解る
のが三角テントの快適さでもある。
それとワンタッチ式は、フレームが変形
したらどうしようもないが、このタイプ
はロープを樹木に張れば立てられる。
樹木が無ければ、ポールを枝で作れば
テントになる。緊急時には。
ワンタッチ式ドーム型は、極めて便利だ
が、軍用としては一般的に採用されていな
いのは、そうした思わぬ弱点があるから
だ。

便利を求めすぎるということは、万能性
において落とし穴を作るということでも
ある、という教訓を歴史から学ぶことが
できる。
軍幕は軍幕として成立する要件があるし、
軍用テントは軍用としての汎用性と多角的
で柔軟な臨機応変の応用力を備えているの
である。

軍隊の物資全てがよくないことではない。
人間生活では、実に多くの転用品が人々
の日常生活に溶け込んでいる。
トレンチコートや学生服などもそれらの
ひとつだし、飯盒もそうだ。
物品が悪いのではない。
「戦争」がよくないのだ。
そして、戦争準備段階で行なわれる「国民
統合」が。
そこでは思想信条宗教の自由は否定され、
基本的人権は無視される。
それは、人が人ではなくなることが断行
されるのだ。

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