渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

マッチを知らない子供たち

2013年11月27日 | 文学・歴史・文化・科学

マッチをすれない子どもが増えているという。マッチ自体を知らないのだ。
ゲヒョ~~~ン!

これはちとカルチャーショックだ。
鉛筆をナイフで削れない子どもが多いというのは知っていたが・・・。
てか、うちの娘も数年前私がマッチで火をつける(葉巻はマッチに限る)
のを見ていて、「私にもつけさせて」と言っていたが、あれ、もしかしたら
娘はあの時マッチで火をつけたのは生まれて初めてだったのではなかろうか。

実は私はマッチ好きだった。
別に近藤さんが好きなわけではない。火を灯すマッチが好きだったのだ。
これは多分ガキの時にハマった西部劇が影響している。
西部劇で定番のロウマッチもよく小学生仲間で自作した。
湿らせた茶色い擦り台の薬品をマッチの軸先に慎重にこすりつけて
それを乾かすのだ。摩擦で発火すると危ないので箱入れは厳禁だった。

そのマッチで木の柱などでこすって発火させてダイナマイトを模した
爆竹に着火して投げて遊んだのだ。
現在では考えられないが、爆竹をほぐし(これ厳密には法律違反です)、
一つのでかい爆薬を巻いて作って、それに導火線をつけて地中に埋めて
ドカンというのをよくやった。1960年代当時の小学生などどこでもそんな
ことをやっていた。2B弾よりも迫力もあったが危険性も高かった。
100円ライターなどこの世に存在しなかったから、日常の着火用具もマッチが
定番だった。
遊びで火も火薬を使うから、それらの危険性は十分に子どもたちも解っており、
ワルサで火を使ったりすることは自ら戒めていた。
ナイフだってそうだ。使って危険性を知っていたから、ナイフを人に向けたり
喧嘩に使ったりするガキはほとんどいなかった。
道具を子どもから取り上げ始めた時代以降、本来の使い方を知らないガキどもが
使い方を野蛮な方向のみに純化させて悪用するようになった。


私は実は中学生の時から喫茶店のマッチを集めるのが趣味だった。
高校3年までで実に段ボール箱2箱ぎゅうぎゅう詰めの喫茶店のマッチが
集まった。
今思うと、それはエンスーなアイテムとして取っておけばよかったのだが、
大学入った時にすべて処分してしまった。う~ん。今思うともったいない。
1970年代当時はファーストフードの店などほとんどない(マクドナルドが出始め
たばかり)というのが日本の国内状況だったので、学校帰りや出かけた先で

お茶したりするのはすべて「喫茶店」だった。
高校でも学校帰りに喫茶店に
集まって友人同士話したり、勉強したりするのも
普通だった。

池袋西口の大型喫茶店などは、コーヒーを頼むとトーストが食べ放題で、
まじめな子からツッパリ君まで色とりどりの高校生や中学生が客として喫茶店
を利用していた。もちろん大学生や社会人なども多かった。
旅行したり、バイクでツーリングしても、休憩するのは喫茶店だった。
そして、どこの喫茶店にも「マッチ」が置いてあった。
マッチは広告の役目も果たし、喫茶店に限らず、あらゆる飲食店や旅館ホテル等
人が集まる店舗の必須アイテムだったのだ。


友人のブログでは「喫茶店(古っ!)」とあったが、三原にはなんと
「ザ・喫茶店」というような喫茶店がまだ残っている。開店40年以上に
なる。
その名も「まきしむ」(いかにもベタ)。








喫茶店の定番は「サンドウィッチ」と「ピザトースト」だよね。
あと「ナポリタン」も欠かせない(笑

喫茶店が1970年代の町中の日常に欠かせない風景だったことは
厳然たる事実なのだが、TVドラマや漫画の中でもよく出てきた。
『仮面ライダー』で立花のオヤジさんがいたのは「スナック」だったが、
実質は喫茶店だったし、『ナナハン・ライダー』で高校生の主人公たちが
たむろするのは喫茶店「ピットイン」だし、『ワイルドセブン』ではイコちゃんの
経営する「ボン」がメンバーの憩いの場所だった。(バイクネタばかりだな)
当時ファミレスは多くあったのだが、ドリンクバーシステムがなかったので、
当時の若者は「喫茶店」でくつろぐのが定番だったのだ。
そして、喫茶店には「なじみ」の店があって、そこで長居しても嫌な顔ひとつ
されなかった。
さらに、そこに行けば顔見知りの仲間が誰かしらいるという感じで、喫茶店は
ひとつのコミュニティゾーンとなっていたのである。まさにサロン的な。
そういう意味では昭和の戦前に流行った「カフェ」とは様相を異にする。

喫茶店文化って面白かったけどね。

ちなみに、1960年代~70年代には、バイクの市販車をレーサー(レーシング
マシン)のように改造して喫茶店に乗りつけて、店の前にズラッと停めてバイク
談義をすることがフランスやイタリアで大流行した。
それらの車はいつしか「カフェ・レーサー」と呼ばれるようになった。
バイク乗りにとっても喫茶店は万国共通で無くてはならない存在だったのだ。
仮面ライダーには喫茶店が必ず出てくるでしょ?

あとですね~、コアなところではJazz喫茶だな。
これも高校時代によく行ったなぁ~。学校が駿河台に近かったからね。
学生街には必ずいくつものJazz喫茶があった。
横浜ケンタウロスの裏のミントンハウスも好きだったけどね(^^;

煙草吸うことが社会悪のように言われるトンチキな世の中になっち
まったから、今マッチは激減している。
ひどいのは、最近実に多いが、「喫茶店」なのに店内禁煙の店があることだ。
名前変えなよ。「茶店(ちゃみせ)」あたりに(笑

ところで、煙草を吸うことが社会悪のように言ってる連中が、茶道で
喫煙するのは、あれぁ一体なんなんだえ?(苦笑
茶道以外の一般的場面で嫌煙気取ってんじゃねぇよ、とか思うよ(笑

「分煙」てのはいいことではあると思うよ。
ただし、煙草を吸う人間を悪人のように思い込む風潮は、それこそ
危険なことのように思えるけどね、おいらは。

「純喫茶」よ、永遠に!

ところで、おいらはマッチは今でも片手で箱から出して片手で擦って点けるよ(笑
パチンカーには必須技(手打ち限定。笑)

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