渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

音階と音質

2022年07月25日 | open


例えばの話。
このオクターブ高いAの音は音階
(ピッチとしてはAからややずれて
はいるが)として記憶に刻まれて
を覚えるのではない。
ピッチではなく、音の質として脳
は記憶される。
そして、音階と違い、その音質は、
脳内での再現及び復元音との差異
や近似性は判断できるが、数値化
等による機械での音の同質性の完
全再現は難しい。
これは現代のAI技術を以てしても。

一般的なキューでは出せない音
を発するキュー。
この特異な音の発現の要因は、
これはハードロックメイプル
グラスファイバーで外周シール
ドした特殊構造による。コーティ
ングではなく、厚みがコンマなが
ら1ミリに近い筒状になってシー
ルドされているものだ。
気温・湿度・気圧によるキュー
の曲がりは一切発生しない。
世界チャンピオンのジョニー・
アーチャーが開発に携わった。

人間の耳と脳の識別能力は極め
高い。
美空ひばりさんの歌の再現を機
械などで復元するのは不可能
のである。限りなく本物に寄せ
る事はできても。
機械は吐息を吐かないし。
人の声を聴き分ける判断力、また
記憶という人間の脳のシステムは
まださほど解明されていない。
音の違いは人間には判る。
それは周波数とか声紋とかそよう
なものだけで数値化する事は不可
能だ。
ただ、人間の聴力は、ある特定範
囲の周波数のみ別な音階として誤
認する傾向がある。
周波数合わせで弦の張りを合わせ
たギターやピアノのチューニング
を「狂っている」と人間は感じて
しまうのだ。
では、耳において「合っている」
と感じるにはどうするか。
ピアノの調律師は、人間に合わせる。
機械の周波数頼りの正規音階には
しない。あえてクォーター程を
特定域のみずらすのだ。
だが、ギターのチューニングなど
で、この事実を知らない者は機械
の数値合わせで調弦したギターの
音階でいいのだと思い込む。
しかし、生音としては、人間には
それは音階がずれていると感じる
のである。
ステージなどで生音が拾えない時
に電子チューナーの数値を見て合
わせるの以外では、ギターはピアノ
と同じく耳で合わせるのが鉄則かと
思う。
人間には「ずれている」と感じる
のだから。

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