渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

疑問

2023年12月18日 | open



最近、なぜ一気に大型二輪を
走らせている人たちはド下手
くそ層ばかりになったのか。
これは推測だが、今の極めて
簡単な免許制度に乗って、一
度もバイクに乗った事が無い
人が、もしかして最初から大
型二輪免許を取ってない?
ひょっとすると。
それで、ど素人ビギナーなの
に最初からビッグバイクに乗
ったりしてない?
もしかして。

だとしたら、最近になって急激
に大型二輪の運転者が下手ばか
りになったのは納得する。
超絶簡単免許制になった1995
年後のしばらくは、旧自動二輪
限定解除者もまだ走っていたん
だよ。
それが高齢化により二輪を降り
た。
そうした事象が年度ごとに累積
され、どんどん旧限定解除者は
消えて行った。
そして残ったのは、新設簡単
制度で、しかも嘘教えを真に
受けた「1980年代のレーシー
な時代」を全く知らない人たち。
さらに、現在進行形で旧限定解
除者たちはどんどん二輪を降り
て行っている、という状況。
まるで太平洋戦末期の真に技
能を有するゼロ戦パイロット
の年次ごとの不足拡大と未習
熟者の大増加という末期的な
現象発生と全く同じで。

だから、ごく最近、相対的に
どわっと大型二輪乗りたちが
ド下手くそだらけになったよ
うに見えるのではなかろうか。
旧限定解除者ではカカシ地蔵
で鳥の姿焼きヤキトリヤッキー
などはいなかった。まず見な
い。
ヘンテコリンな乗り方などし
ないし、してたら笑われた。
これは排気量に関係なく。
今はそうした層として厚かっ
た45年以上自動二輪に乗って
る人たちは、そうした理由
で激減してしまったのではな
かろうか。年次ごとに。技術
保有層は年代的に減る一方だ
から。
旧限定解除者で下手くそな人
にはお目にかかった事が無い。
時々足先が外向いてるだらし
ない乗れてないのはいたが。
さりとて、下手くそではない。
足癖が悪いだけだ。上体直立
腕伸ばしの硬直カカシの腕立
て伏せ姿勢で運転がおぼつか
ない者などは自動二輪限定解
除者にはいなかった。限定条
付自動二輪免許保持者にも
あまりいなかった。

二輪は考えながら乗れば、乗
程コントロールについての
見が実証的に備わる。これ
は確実だ。
ただし、フルパワーを使い切
る事を覚えないと、上達の度
いはフルパワーを使って走
りを励行していた人とは大き
く開きが出る。端的に言うと
泥の差として。
なので小排気量二輪での走行
こそが無制限排気量への有効
な訓練になるのだ。
世界グランプリでヤマハのワ
ークスライダーの本間利彦氏
は50ccでオフコースで練習し
たという。オフのフラット路
面で。
それなのだ。

いきなり免許取り立ての初心
者がビッグバイクに乗ったら、
それはおぼつかない事だろう。
スタート時点は小型二輪、普通
二輪免許取得者と同じだから
だ。
なるほど、ガチガチのカカシ
地蔵直立ヤキトリヤッキーに
なる筈だ。

今は絶滅危惧種だが、黄色ナ
ンバーかピンクナンバーのス
ポーツタイプのロードモデル
にしばらく乗って、接地感の
感知や操作操縦のイロハを徹
底的に習得してから大型に乗
ったほうがいいと私は思う。
結果としては、そちらのほう
が上達の早道だ。

ただし、運転技術を向上させ
て交通安全に寄与しようと考
えていない人は関係ない。
進歩もなく、永遠に事故予備
軍であり、転倒や衝突事故は
時間の問題だ。

カブだってスクーターだって
何だっていいんだよ。
全開でメーター振り切りにし
みろよ。
一皮剥けるから。
そして、真っ直ぐをただ走る
だけでなく、ツイスティなロ
ードを軽快にヒラヒラと走っ
てみろよ。
て、場所は自分で探せ。
公道でなくとも上達する場所
は一杯ある。
ただし、嘘教えの中古屋のと
こみたいのもあるので要注意。
スクールやジムカーナはよく
よくリサーチして厳選したほ
うがよいと思われ。
私の場合は、スクールには
行った事は無い。すべて独学
習と見取り稽古の技盗みだ
けだ。練達者の走りを穴のあ
く程見て、コンストラクター
やGPメカニックや経験豊富な
その道の経験者のうちの一部
の高度知見者や選手ライダー
を質問攻めにして。
上手くなりたくて仕方ないか
らそうしてた。
自分一人でピタゴラスの定理
は発見できない。
学識学究と同じく、過去の人
の偉業から学ぶのだ。その彼
らさえもそれを経て来ていた。
だから彼らは達人、名人の域
にいる。




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