渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ヘルメット

2018年08月13日 | 公開情報



一昨日、6月から仕掛かり途中だったヘルメット
のクリア塗装をしました。
いろいろあって中断していた作業をこなします。
これは塗装乾燥後に足つけ加工をした段階の画像
です。


白い部分には白文字英文筆記体で私の名前が入っ
ている。業者さんに発注したネームシールで、な
かなかカッコいい。





塗るのはこれ。二液性のウレタンクリアでなかな
かのスグレモノですが、ビリヤードのキューに
使ってはダメです。木の動きが変わりすぎるか
ら。TADの補修で直塗りして、塗り自体は大成功
でピカピカになったのですが、TADキューの動き
ではなくなり、大失敗でした。
ガラスコート含めて、カスタムキューの本来の持
ち味を殺すようなクリア塗装は❌です。
ビリヤードキューはクリア塗装を剥がすと動きが
良くなる場合もあり、それはクリアがキューの
性能を捨象しているためです。それは「良くない
塗装」なのです。
このウレタンクリアは、ホームセンターで2,600
円くらい。1回使い切り製品です。


マスキングをし、完全脱脂してから塗装に入る。


1回目。一度に厚く塗らずに、最初は馴染ませ塗
りを行ない、次に本塗りをします。
ウレタンは完全硬化後に重ね塗りをすると縮み現
象が起きるので注意する。
1980年代にそれを知らずに一度ヘルメット塗装
で失敗したことがあります。


本塗り。












クリアを塗って、初めてメーカーベースの緑部分
がメタリックだったと知る(≧∀≦)
全体がフラット仕上げなので、メタリックの効果
が出ておらず、この最近流行りのフラット仕上げ
の意味がよくわかりません。
塗装失敗のような表面の艶消し処理のバイクヘル
メットは、ここ数年で多く普及していますが、流
行そのものの意味もよく分からない。

一ついえるのは、艶消しヘルメットだと、シルエット
自体の視認性は高くなる、ということです。
これは多分、ツヤあり処理だと一般街路では、光学
迷彩効果のような現象が起きてシルエットがはっ
きりしない現象が発生し、その特定シチュエー
ションでは視認性が艶消しに比べて低下するので
はなかろうか。
ただし、これは日中の街中だけです。サーキット
のような単色路面上の平面路および夜間では当て
はまらない。
夜間においては、光を反射させないヘルメットの
ほうが絶対に視認性は低い。これはもう現象と
して明らかなことです。
軍隊の戦闘部隊のヘルメットで艶有りは無いでし
ょう?
一方、戦闘部隊のヘルメットと異なり、オートバ
イのヘルメットは視認性を高めて見る者に特定さ
せるために専用の塗装がある。
それが塗装によるオリジナルデザインであり、光
を反射させるクリア塗装である訳です。サーキッ
トでの選手ヘルメットがほぼ全てが艶あり塗装で
あるのはその理由によると思われます。つまり、
見る者=観客やチームクルーに走っているのは誰
であるのかを特定させるという。

現代ではオートバイのヘルメットにつや消しが
大流行ですが、それにメタリックを使う意味が
全く不明。メタリックは光の乱反射を利用して
視覚的な効果をもたらす塗料だからです。
しかし、つや消し処理ならば単色塗装やプリント
でもよい訳で、目で見えないラメ散らしのメタリ
ックにしていながらフラットベースであるという
塗装処理上のコンセプトが全く見えません。
私はこのOGKカムイIIのメーカー出荷時の艶消し
処理が不明瞭コンセプトで気に入らないので、
今回、単色イエローを塗装して、表面を従前の
ライディングヘルメットで常識的だったクリア
仕上げに改良することにしたのです。
世界で一つのオリジナル製作という目的もありま
す。






乾燥前にチェック。
プギーーー!(≧∀≦)
犬の毛が付着!
これは取ります。


刃物を使って除去後にペーパーで段差を均す。
このペーパーはただこすればよいのではなく、
場面ごとに独特なやり方があります。


補修塗装。


他にも精査すると、僅かなタレやゴミの噛み込み
等も見られたので、これらはペーパーで除去して
行く。
ウレタンは完全硬化しないとペーパーがけができ
ないというのは嘘です。
表面の乾いた部分だけをサンドペーパーで磨き落
とす方法がある。磨いた部分はまるで垢のように
細く丸まったウレタンクリアの表面脱落が発生す
るので、それは吹き飛ばしながら作業を進めます。
でないと、その削りカスが消しゴムのような
作用でどんどんクリア内部まで削ろうとしてしま
うからです。

ウレタンクリアは磨きなど必要ないという人も
います。
それは、専門的な設備を持っている人や専門の
塗装職の言であり、一般的な自家塗装には当て
はまらないこともあります。
理由は、作業環境の条件が違いすぎるからです。
違う物を同一として並列的に語ることはできませ
ん。
これは、刃物研ぎや日本刀研磨にしても同じこと
であり、日本刀研磨などは「押し」には絶対に
刀剣研磨の特殊フォームである「構え」が必要で
すが、刃文を描く刃取りやヌグイなどは技術と道
具があれば専門職の日本刀研磨所の設備がなくと
も出来ます。
塗装の場合も、ウレタンクリアのタレなどの除去
方法はネットなどではいろいろ書かれています
が、日本刀研磨(研ぎ)のうちの刃取りなどの技法
の転用でタレを除去することが可能です。
これもただこするのではない。
普通のペーパーの使い方とは異なります。
私の場合は、ウレタンであろうとも、塗装後には
ペーパー研磨で表面均しをして、それからコンパ
ウンドで鏡面仕上げまで持って行きます。

コンパウンド作業待ちの状態のヘルメット。
鏡面ポリッシュには、ウレタンの硬化を待ちま
す。だいたい10日くらい。
走りは機敏さが最重要ですが、塗装だけは時間を
かけないと、聖子は琴をし損じる(笑)。
塗装の乾燥はじっくりと構えて行くが定石。
コンパウンドは、4種類の番手を順次使い分けて
作業にあたります。


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