渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

日本人初の世界チャンピオン

2023年05月02日 | open



山田浩二。1877年生まれ、
1941年没。
1912年にビリヤード世界選手
権で優勝し世界チャンピオンと
なった。種目はボークライン。
この記録は、ありとあらゆる
スポーツで日本人が初めて世界
チャンピオンになった歴史的な
快挙だった。
人類史において、人間が初めて
プラスチックを発明実用化した
のはビリヤードボールの為だっ
たが、日本の歴史上、初めての
日本人の世界チャンピオンはビ
リヤードというスポーツ競技に
おいてだった。

どうしてそういう事が起きえた
のか。
それは、日本は明治以降、撞球
大国だったからだ。世界的に見
ても非常に技術が高度で盛んな
国が日本だった。
日本は明治以降の急速な欧米化
により、先進国の仲間入りをし
ようとしていた。
事実、急激に産業、教育、医療
が世界のトップ水準まで到達し
た。
元々日本人の識字率は欧米の比
ではない程進んでいたが、日本
は明治以降全国民に教育を施し
た。高度な学問ができる日本人
も大量に排出された。
そして、中国との戦争に勝ち、
ロシアとの戦争に勝った。
結果的にアメリカにも戦争をし
かけて大敗を喫して現在まで続
くアメリカの従属国になった。

スポーツ競技には国境も民族も
無い。
あってはならないのだが、ある
のだが。
欧米において黒人の水泳選手が
いないのは、同じ水に入るのは
嫌だとする白人の差別が長年続
いたからだ。
モータースポーツでも黒人のレ
ーサーやメカニックなどはいな
い。モータースポーツは白人と
唯一の亜白人扱い(南アでは法
で規定されていた)の日本人の
みが有色人種としてレースに参
加していた。
今でも、国際二輪レースなどで
は白人による体制的差別措置が
横行している。

本来、スポーツとは、万民が
参加できて、実力勝負できる
場であるべきだ。
近代5輪はその一つの可能性を
模索したものだった。
だが、日本は周辺アジア国のよ
うにスポーツの祭典でさえも汚
職まみれだった。

日本に真の意味でのスポーツが
根付く日は来るのか。


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