渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

日本選手の迷彩ユニフォーム

2021年08月04日 | open


日本選手の迷彩ユニフォームというのは
これのことか。
黄緑色の選手のユニフォームは英軍が
第二次大戦で考案したブラッシュ迷彩
というパターンを踏襲している新規考案
デザインだ。
ブルーのほうもハケで書き殴った模様
にタレを加えている。こちらは、ブラシ
やハケではなく、筆で大書きする日本
の書家の揮毫をイメージしたデザイン
なのかも知れない。

昨年、「オリンピックのユニフォームに
迷彩服を採用する事に反対しましょう。
迷彩服は戦争をする軍隊の服であり人殺
をイメージさせます。アジアの人たち
に対して、かつての日本の残虐な行為
を思い出させる事にもなる迷彩ユニフォ
ームに断固として反対しましょう」と
いうキャンペーンをやっている日本人
たちがいた。
ナンセンスの極みだ。
赤いチャンチャンコは共産主義者をイメ
ージさせるのでやめましょう、みたいな
ものだ。
また、色や柄のパターンや服が戦争をする
のではない。人だ。解ってない。
そして、柄物の事を迷彩というのではな
い。単色でも隠匿性が高い配色は迷彩色
と呼ばれる。これは真実の現実であるの
で、そこを外した論は論外だ。
根本からド勘違いをして、意味不明の
キャンペーンを為していた。
果てしなくとんでもないキャンペーンだ。

また、最近では、「ブラック企業のブラッ
クとは黒人差別表現だ」と主張するコラム
ニストもネットで見かけた。
得てして、迷彩反対者もそうだが、この
手の者たちは、差別とは何か、戦争とは
何か、被服とは何かについて無知蒙昧の
まま感情的に無思慮に反対を叫ぶ。
ブラック企業は労使雇用形態と実態にお
る暗黒企業を意味し、黒人は全く関係
い。
暗黒街とは黒人がいる社会の事ではない。
差別感を持っているのはそのコラムニスト
のほうだろう。
その屁理屈でいくと、黒白をつける、白黒
はっきりさせる、という表現さえも白人
と黒人の事にこじつけかねない。
「雀荘で徹マンやったから太陽が黄色く
見えるよ」と発言したら、それはアジア
人差別だ、とでもなると言うのか。
論外以前に、思考法が話にならない。

差別とは何かについて、不勉強で見識が
著しく乏しい人間に限って、見せかけの
差別反対や戦争反対や平和(エセ)を唱え
る。
真っ赤なニセモノだ。
(そのコラムニストにすると、「真っ赤な」
は共産主義者を差別する表現なのでやめ
ましょう、となりそうだ)
紛い物の博愛主義者、平和主義者たちの
欺瞞と大嘘には騙されないように皆さま
もご注意ください。

日本選手のユニフォーム、単純にアパレル
デザインからの視点で見ても、特に黄緑
のほうのパターンは秀逸だ。
細かいところまでよく計算された柄物に
なっている。

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