1990年代から一番多用したナイフが
これ。G.サカイのキャンプスタッグ。
その名の通り、キャンプでやたらと
使った。
特に1990年代末期〜2002年までは
毎週土日はキャンプだったので使い
倒した。
キャンプ場をベースにし、そこから
山岳渓流に釣行していた。
このナイフのような刃の長さが8cm
程の中型ナイフは、キャンプ等での
オールパーパスナイフとしてはとて
も使いやすい。
しかも、このナイフは最近はほぼ
見ない片刃の洋式ナイフだ。
和式包丁のような造りで、切れ込
みの切れ味が半端なく鋭い。
薄く、フルタングではないので、
最近流行りのナイフでの薪割
り等はできない。ナイフ本来
の使い方をする為のナイフ。
そこがまたいい。
り等はできない。ナイフ本来
の使い方をする為のナイフ。
そこがまたいい。
とにかく「切る」事に特化している。
鋼材は非の打ち所がない名鋼の日立
ATS34だ。
その名鋼さえもすでに廃番になって
しまった。
良い物がどんどん廃番となって行く。
バック社の110は定番中の定番で超
ロングセールをしているが、国
産物は良品であってもなかなか販売
継続とはならない傾向がある。
産物は良品であってもなかなか販売
継続とはならない傾向がある。
国産マスプロナイフは量産品という
よりも、作家が作るカスタムナイフ
に近い品質を持っている。手削りの
技術が。それが逆に桎梏を形成する
という皮肉が起きている。
今は、中国のCNCマシンで削り出さ
れたナイフが世界を席巻している。
従来品の1/10程の価格で買えてしま
う。それが爆発的に売れている。
しかし、この1990年代初期物の日本
製のナイフは、現在の中国製ナイフ
には絶対に無い「味」がある。これ
は確実にある。
ただ「切れればいい」という刃物で
はない名状し難いものを国産ナイフ
は持っている。
しかし、廃番。
国産の良いナイフは殆ど廃番。
実に惜しい。
岐阜県関市のメーカーでは、マスプ
ロというよりもセミカスタムライン
に近い「服部刃物」のナイフが個人
的には私は好きだ。
これはハットリ。心の支えのナイフ。
服部刃物さんから直に20年程前に
購入した。鋼材は武生V金10号。
型番#3718。ブローニングのOEM
時代のブローニング・チーターの
シルエットに微小アレンジを加えた
ハットリのオリジナルナイフだ。
このブレードシルエットが滅多矢鱈
と勝手が良い。チーターはフラット
だったが、ハットリのこのナイフは
緩いハマグリ刃。
購入した。鋼材は武生V金10号。
型番#3718。ブローニングのOEM
時代のブローニング・チーターの
シルエットに微小アレンジを加えた
ハットリのオリジナルナイフだ。
このブレードシルエットが滅多矢鱈
と勝手が良い。チーターはフラット
だったが、ハットリのこのナイフは
緩いハマグリ刃。
ハットリ#3718
https://hattori-hamono.shop-pro.jp/?pid=146980256
服部刃物は、かつて米国の銃器メー
カーのブローニング社のナイフを
OEMで手がけていた。コンピュー
タ制御ではない手削りが一般的だっ
た時代には。
服部だけでない。米国の多くのナ
イフメーカーは日本でOEM製造し
ていた。アル・マーなどもそう
だ。アル・マーはモキナイフが
担当していた。
だ。アル・マーはモキナイフが
担当していた。
日本のナイフは世界一の品質だっ
た。
それは今でも全く変わらない。
だが、高品質ゆえに人件費も原価
コストにかかる。
そのため、機械削りの量産中国品
には「商品」としてはどこの国の
ナイフも勝てなくなってしまった。
例外的に売れているのはアメリカ
のバークリバーだが、それとて
製造は中国だ。米国人が作って
いるのではない。中国の機械が
作っている。
製造は中国だ。米国人が作って
いるのではない。中国の機械が
作っている。
あれは、一昔前に製品製造のプラ
ンが立てられていたら、まず間違
いなく日本に製造依頼が来ていた
事だろう。
日本の刃物は打ち刃物も削り刃物
も非常に品質が高い。
ただ、製造金額が「適正価格」の
ため、中国の量産機械製造品には
価格競争では全く太刀打ちでき
ない。
その状況を脱するにはどうす
ればいいのか。
一般的物品であれば、「付加
価値」が付随すれば商品価格
が高くともある程度は販売が
見込める。
だが、刃物の世界で購買意欲
をそそる「付加価値」の付与
はかなり難しい。
特に実用刃物は。
ない。
その状況を脱するにはどうす
ればいいのか。
一般的物品であれば、「付加
価値」が付随すれば商品価格
が高くともある程度は販売が
見込める。
だが、刃物の世界で購買意欲
をそそる「付加価値」の付与
はかなり難しい。
特に実用刃物は。