渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

変わりゆく風景と変わらない風景

2020年08月13日 | open


泣いては駄目だと胸にきかせて
白いハンカチを握りしめたの
の池上駅が大きく変わろうとしている。






うーん。
なんだか、地上の大岡山駅が無くなった
位にショック。
東急渋谷駅も、まるでミラノ駅のようで
ドラマティックないかした駅だったのだ
が、つまらぬ地下駅になってしまった。
この池上駅も、なんともいえぬ風情のある
東京特別区内のローカル私鉄の駅、ザ・駅
であったのに、なんだか味気ない駅舎に
変貌しようとしている。
大田区在住のうちのメンバーから画像を
貰ったが、結構ショック。

しかし、変わらない所もあるとのこと。
これは、1970年代の劇画『ナナハンライ
ダー』で高校生の主人公早川光がバイト
していたガソリンスタンドのモデルになっ
たGSだ。1970年代のまんま。
設備やメーカーは新しくなっているが、
場所も造作も当時のままだ。
こういう場所もある。


最初はハードボイルド路線だったのに、
『ナナハンライダー』は、途中からほの
ぼの青春ラブコメにグダグダと変容した。
私は思うに、後年の『タッチ』の南ちゃん
原型はこの『ナナハンライダー』の委員
のような気がする。


毒にも薬にもならない漫画だったけどね。
うちらの世代のツッパーロッカーは、この
漫画『ナナハンライダー』を「くそだっせ
え」とか言い合っていた。良い子ちゃん
ぶってバッカじゃねえの?と。
その点、その後のバリ伝はグンが硬派だっ
たし、ララバイの研二くんもナンパながら
不良路線まっしぐらで、読み応えがあっ
た。
正直言って、この『ナナハンライダー』て
のは好きじゃなかったなあ。
なんての?あんみつに蜂蜜と砂糖をどっさ
りかけたような漫画。
出てくるおっさんたちも説教くさくてさ。
全てを分かったような分別顔のしたり顔。
喫茶店「ピットイン」のマスターなんて
典型だったよ。
おいらなんてのぁ、もっと苦み走った鋭い
眼光のマスターがいるサテンのほうがいい
や。あるいは、過去を持ってるね、みたい
な渋いじっつぁまのマスター。
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