渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

Canon ニューキャノネット28

2021年08月14日 | open


先日行った保育園跡地の山のカフェには
店内に多くのアンティークがオブジェと
して置かれていた。
その中の一つに、このカメラがあった。
1970年代にヒットしたCanonのニュー
キャノネット28だ。1971年発売。
まだオートフォーカスの小型簡単カメラ
は登場していない時代のヒット製品だ。

店内最奥席の右側の窓棚のウインドウの
中に置かれていた。



この機種は、映画『彼のオートバイ.彼女
の島』(1986)でヒロインのミーヨが初め
て主人公コオと信州の峠道で出会った
に、コオを撮影したカメラだ。
この回想シーンの時のナレーションは、
「風が彼女を運んできたようだった」
である。

凡作以下の駄作に該当するような役者の
演技なのに、大林監督の映像的作り込み
が丁寧で、何度も観てしまうという不思
議な映画作品。大林監督は映画ではなく、
活動写真を撮っている。

実は、このニューキャノネット28は、私
も持っている。
作動電池が廃番なので、平丸電池を重ね
て自作カスタムしないと現在は作動しな
い。
スタイルはライカほどではないが、今で
もめちゃくちゃカッコいいデザインだと
思う。


この記事についてブログを書く
« 豪雨 | トップ | 熊本よかとこ »