渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ホンダとヤマハが提携 〜再編が進む自動車産業〜

2018年06月14日 | 公開情報




ああ。私の愛車ビーノが生産中止となる。
1982年に年間330万台売れていたオートバイは、
今や1/10の販売台数だ。
10が1になったのではない。
300万台が売れなくなった、ということだ。
理由は明白。
人がオートバイに乗らなくなったからだ。
この新聞記事の表題にある通り、若者は外に出る
よりもSNSで内にこもり、グヂグヂと他人の悪口
を拡散させることに喜びを見出す時代となった。
くだらない人間が増えたのは武術界に始まったこ
とではない。

オートバイ業界はこのままでは、この先立ち行か
ないのは見えている。
現代刀と同じで、新作刀を求める人間がいなけれ
ば刀工が立ち行かないのと同じだ。
いくら、若者ウケを狙って現代若者に迎合しよう
とも、現実的に飛ぶように売れる程に新作刀の注
文が刀工に入ってきているのか。
答えは否、だろう。一部を除いて。
人々の耳目を集めて集客集金せんとして、武術者
がコスプレ祭りをしたり、SNSを唯一の拠り所と
して他者の悪口や揶揄中傷を拡散したり、風変わ
りな焼き鳥屋を経営したりするのはもしかしたら
新時代を生き残るための商売の手立てなのかもし
れない。

だが、鮨屋が寿司という本道で勝負するのではな
く、若者ウケ狙いでラーメンを取り揃えたらどう
なるのか。
それは鮨屋が鮨屋でなくなることを意味する。

しかし、オートバイの業界はオートバイで勝負するしかない。
その本道たる車作りで正業を成り立たせるしかな
い。
オートバイが売れなくなったのをともするとメー
カーのせいにしたがる物言い族は多いが、そんな
ことは車作り、モノヅクリをしたことがないから
言える勝手な雑言だ。
二輪車も四輪車もメーカーの人間はどれほど昼夜
通して車作りに邁進していることか。
身体を壊したりしてまでも。

オートバイが売れなくなったのは、単純なことだ。
今の人がオートバイに乗らなくなったから。
オートバイに乗って外に走り出すことをしなくな
ったから。
それに尽きる。

オートバイは、暑いし、寒いし、走ったら汚れる
し、疲れるし、車内でお茶も飲めなければ音楽も
聴けない。
第一、転んだりしたら危険だし、転ばなくとも、
身体が剥き出しなので、乗用車に比べてとても危
ない。
そんな危なくて、楽でもないことはしなくない。
そう思っている人が爆発的に増えただけのこと
だ。
モノヅクリをしてきた人たちのせいではない。
人の中身が変わったから、年間300万台もの数が
全く売れなくなっただけのことなのである。

ただし、今の若者たちだけを責めることはできな
い。ゆとり脳にしてもそうだ。
彼らは望んでそうなったのではない。
すべて「創られた」のである。今、勤めを引退し
数年経った頃の世代によって。
ただ、そうした「人づくり」は完璧すぎたので、
今の若者は自分から殻を破って外に飛び出すこと
をやらないことを選ぶようになった。
億劫だし、なんでも楽ちんでお手軽にマウスやパ
ネルをクリック・タップすれば事足りることが最
良の事だと思い込んでいる。
そうした環境は、今の彼らが作ったのではない。
もっとずっと上の、私よりも上の世代が拵えたも
のだ。
私の世代あたりまでは、自分の意思を踏みにじる
圧力や外力には抵抗した。身体を張って抵抗し
た。そして、自分と自分たちで新たに何かを作ろ
うとした。
だが、今は「創られた」ものが完璧すぎるゆえ、
抵抗することさえ悪であるかのように思い込まさ
れる人たちだらけの社会になった。
傀儡(くぐつ)の世代の無機質な世界。

殻を破ることなど簡単なのだ。
自分の頭で考え、自分の足で歩けばよいだけの
こと。
まずは、ものを考えることからだ。
頭の悪いきのうまでの自分とはオサラバして。
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