渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

缶スプレー

2023年05月11日 | open





油性、水性、ラッカー、アクリル、
ウレタン等々、多くの缶スプレー
を試してきました。
このアサヒペンのクリエイティブ
カラースプレーは、ノズルが良く
開発されているのか、物凄く綺麗
に塗れますよ。
ウレタン缶はソフト99の2液性
ウレタン缶スプレーが性能良く
て、ガンではなく缶ならソフト
99一択ですが、仕上げクリアに
はアサヒペンのこのクリエイティ
ブカラーのクリアがかなり良い。
油性ですが、塗料と溶剤の比率
と射出口が絶妙にマッチしてい
るのでしょう。実に綺麗に塗れ
ます。
ただ一つの欠点は、100mlしか
容量が無い事。小物用。
それでも、キューの最終仕上げ
には1本で足ります。

塗りの仕上げの出来が良い
アサヒペンのクリエイティブ
カラースプレーのクリア。


缶スプレーを使う時の常識なの
ですが、意外と誤解されている
事があるので、少し説明を。
50年以上前からプラモ界などで
は当たり前なのですが、缶スプ
レーの中には撹拌ボールが入っ
てます。塗料が固まらないよ
うな工夫で。
それをカラカラやって中の溶剤
を混ぜてからスプレーするので
すが、カクテルのシェーカーの
ようにシェイクしても中の塗料
は混ざりません。
缶の上を持って、下を回すよう
に振るんです。


これが缶スプレーの正しい混ぜ
方。シェイクでカラカラは効果
薄い。
これ、モデラーたちは半世紀以
上前から知っていましたが、DIY
が流行ってから、誤解して缶を
シェイク混ぜする人が増えてる
ようです。
底面を回すんです。中のボール
を回しながら。30秒以上。

あと、缶は湯せんで温めろとか
も云われますが、両手で包んで
体温で温める程度で冬場でも
充分です。
缶スプレーで一番大切な事は、
晴れの日に塗る事と、噴射距離
と速度。
この距離と速度は一概には決め
られず、製品ごとに異なります、
また、缶に書かれている距離が
最良ではなく、平均的な良好距
離を示している。
必ずどの缶にも試し塗りが必要
と記載されているのはその為で
す。

最終仕上げのクリアは、アサヒ
ペンのクリエイティブカラーが
かなりおすすめ。
ただし、完全乾燥にはたっぷり
と時間をかけましょう。
最低2週間程。
キューならば、ケースなどに絶対
に入れず、吊るしておくのがよい
でしょう。

乾燥後も、ケースに入れたまま
夏場の車内放置などは最悪で、
知人はそれをやって塗料が軟化
して溶けて、キューの塗装も
ケースもダメにしてしまいま
した。
溶け出した塗料はケース内部
のフェルトで固まりバリバリ。
ヴィンテージのケースをお釈迦
にしてました。
夏場日中の自動車内は80-90
℃程になりますので、塗装は
ダメになります。
また、生き物を閉じ込めたら
即死にます。
幼児を車内に残してパチンコ
やってて死なせてしまう母親
がかつて何人もいましたが、
まず死にます。
渓流釣りなどでで車内に迷い
込んだスズメバチも閉じ込め
るとすぐに死ぬ。
木工品に塗られた塗料などは
一発でダメになりますし、木
材は曲がります。
ウレタンが一番強力で耐性も
ありますが、キューを夏場の
車内に放置するのは避けたほ
うが無難です。


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