渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

身体用法 ~二輪ライディング~

2024年03月05日 | open
 


オートバイの免許を乗りたい、

と言う女の子がどういうフォ
ームなの?と訊くので教えた
時の事。
ヒンズースクワットみたいに
と言ったら背中を伸ばした。

それ、正しいスクワットの方法。
だが、鍛えどころが異なる二輪
乗車においては背筋は伸ばさな
い。これは医学的な意味と実際
の二輪走行の実理からしてそう
なる。
それを説明した。
但し、をつけて。
教習所は教習所用の乗り方があ
るので、嘘だろうと本当だろう
と、「教官に言われた通りに」
やる、という事を付言した。
正否を問う場所ではない。
すんなりと免許を取る場所が
教習所だからだ。
たとえ嘘まみれの事を教えていよ
うとも、その通りにやらないと
免許は取れない。

体幹と筋肉育成のスクワットや
ヒンズースクワット(踵を浮か
せるスクワット)では背骨の使い
方は二輪の乗車姿勢や走法での
身体使用法とはかなり異なる。
だが、このような姿勢で二輪を
運転しようとしている人たちは
非常に多い。それは二輪走法に
ついての考察が浅い、もしくは
誤認のままでいるからだ。
だから誤謬を誤謬と認識できない
昏い位置にとどまっている。

顎を引かずに前に出し、へそも
前に出し、背骨は伸ばし、頸椎
は屈折して起こしている。
それでは酸素不足になって脳が
正常に機能しなくなり、また、
この上掲姿勢で二輪に乗ると非
常に疲れる。いわゆるヤキトリ
姿焼きのカカシ石像載りだ。

第一、瞬息瞬時の身体動作がこ
れではできない。
当然、疲れるだけでなく、咄嗟
の危険回避もできない。
このような姿勢を推奨するのは
大昔の警察とその残滓の今の二
輪普及危
険協会の大嘘広報くら
いだ。


ロードモデルの二輪車の正しい
走行フォームはこれである。

乗れてる女、モデル水野ちぱる。
二輪走行では、上半身は前に前傾
させるのではなく、丸く沈めるの
だ。前かがみになるのではなく、
頭を下に沈めるイメージ。顎は
軽く自然に引く。
直線だろうと旋回過程だろうと、
上半身の背骨を伸ばしての突っ立
ち姿勢などは二輪運転では論外だ。
乗馬の天神乗りじゃないのだから。

当然、コースでもパブリックでも
基本は同じ。背中はごく自然に脱
力させて
丸くする。上半身は下半
身で支えるので上半身は脱力され、
セルフステアを手が外力で妨害す
ることも無い。結果、自由自在に
二輪を操縦できる。



オマケ。
「あかんやつ」を実演する勇士。


実演者は某モトブログ動画に
こんな事書かれてた奴。



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