渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

若草色のカワサキ

2019年09月16日 | 公開情報


この1980年代初期の若草色のカワサキGPZ900
のA1は、国内向けはこの色はまずない。
これは海外から持って来た逆車だ。
ただ、エンジンから何からいじくり倒している
ので、もはやベースが何年式なのかわからない
程になっている。
83年式が大元だが、85年式の純正パーツで本
レストアし、SPパーツをふんだんにぶち込んで
いる。
長い年月をかけて完全復元させてかっとびマシン
に仕上げた車両だ。
まとめ方もとてもセンスが良い。
そして、足回りもエンジンもフルチューンドだ。
『キリン』でチョースケが乗っていたGPZ900
とよく似た手の加え方をしてある。完璧な首都
高最速ニンジャ仕様といえる。
唯一の欠点は、シート加工だ。
本人もそのうちやり直すと言ってる。
私も乗らせて貰ったが、シートの成形がまるで
初代KR250のように狭くて、全く尻を移動させ
てのポジション取りができない。カチッとオマル
に尻がはまったようになってしまうのだ。
これは直線でも、コーナリングでも怖い。固定式
座椅子のようで、返って乗車姿勢は安定しない。
シングル部からリヤにかけてのシルエットはとて
も見た目が格好良いのだが、実際のライドとなる
とネガティブな面として問題が浮上する。
デザインを先行させると見落とす意外な落とし
穴だ。
ただ、足回りとエンジンと吸排気は抜群に良い。
クラッチがすんげ重いけど(笑)。
私のKR-1は指1本で操作できるけど、このGPZ
900は無理(笑)。ノーマルGPZより重いぞ。
どうせクラッチとスプリングも強化してるんだ
ろう。

彼は航海中、職務時間外では握力の鍛錬を欠か
さないらしい。
鍛錬が目的化したマッチョマニアではなく、オ
ートバイに乗るためだけに鍛錬をする。
かつて私もコースライダーの時はそうだったが、
やはりバイク乗りというのは、そうしたアスリ
ート的な面は必要不可欠だと私は今でも思う。
ひゃっはー、バイクって楽しいよー、乗って風に
なろうーヤッホー、なんてのは私から言わせると
くそくらえだ。
そういう奴らは大抵は風でなく土になる。

確かに乗って走るとバイクは楽しいが、ハイテ
ンションになってのくっちゃべり続けや、ライ
ディングハイはよくないのだ。脳内からベータ
エンドルフィンが出ている脳内麻薬に冒された
状態なので。
楽しみと喜びはそっと密やかに慎ましく味わう
のがオートバイの楽しみ方だ。
乗って走らせている時は、良い緊張をして、神経
をピリッとさせて、マシンの操縦制御に集中す
る。
観光目的の移動の手段ならば、二輪ではなく、
四輪車を奨める。バイクは危険な乗り物だから
だ。行楽には四輪車がいい。

モーターサイクルは乗る事自体がスポーツなの
で、レジャー感覚で接すると危険だ。
移動目的のために二輪に乗るのは、郵便屋さん
や新聞配達や買い物おばちゃんだ。あと、プレ
ス。プレスは移動目的といっても、二輪の機動
性を活かして、超速で都心部を駆け抜ける。
都内最速は、実はプレスライダーだ。
あれは仕事なので、乗りのプロといえる。

このマシンのオーナーの子が、昨日一緒に走って
いる時、峠(やま)で小休憩した際に言った。
「外装だけもうワンセット揃えて着せ替えてみ
ようかなと思ってるんです」と。
「え?どんなのにするの?」と尋ねたら、彼は
言う。
「零戦カラー。深緑に日の丸描いて」

・・・・・。

「おめ、ぜってー俺ぁ一緒に走らねーからな」
と言ったら「はっははは」と笑ってた。
てめー、人をからかうもんじゃねえよ(笑)。
ホントは、レアなカワサキイエローのカラーの
外装セットが欲しいらしい。
黄色いカワサキは、カワサキマニアの間でも
ごく一部しか乗っていない。
それがなんというか、これまためちゃくちゃ
カッコいいのだ。


あたしゃ、このカラーリングは、国内版に多か
った黒赤や黒金よりもイケてると思いますよ。
ただ、個人的に一番好きなのは若草色のカワサキ
カラーだけどね。
メタリックライムでもキャンディライムでもない
単色のカワサキライムグリーンと白。ブルーと
金のラインが入るのが特徴。
もろに私のKR-1とこの船乗りのGPZニンジャ
900のカラーがそれね。
これがカワサキカラーの中では一番好きだ。



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