渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

「ブッシュクラフト」はアメリカ生まれ

2020年06月26日 | open






なるほどねえ。
「ブッシュクラフト」てのは厳密にいう
ならば、2012年アメリカ生まれだ。
元々は北欧からの流れでモース・コチャ
ンスキーが1981年31歳の時にトレード
マークとしたが、活動として体系化され
たの今世紀12年の北米に於いてだ。
日本語ウィキでは一切そのあたりの説明
は省かれている。
エアソフトガンを使った「サバイバル
ゲーム」のようなものだな。
森林マーク用のネルスポットガンを使っ
た陣取りゲームはサバイバルゲームと
呼ばれて1982年にアメリカで発明された。
それを1983年に名古屋の川本氏が日本に
持ち込んで、まだ出始めのエアソフトガン
のツヅミ弾を使用したゲームとして普及
させた。
そして、程なく丸い弾のBB弾が日本で
発明されてそれ用に玩具銃が自主改造さ
れて使用され始めた。
1984年になると、メーカーからもBB弾
仕様が発売された。
「驚異の飛距離!17メートル!」の頃だ。
やがて、渋谷のJAC(統一協会系ショップ)
が世界初のガスガンを販売した。小田原の
ショップ「アンクル」とのコラボだった。
それから東京マルイが91年に世界初の電動
ガンを発売するまではガスガン天国だっ
た。
その後、独自進化をした日本のサバイバル
ゲームは「エアソフト」というゲーム名で
世界中で楽しまれるようになった。

いわゆる日本で行なわれている「ブッシュ
クラフト」はアメリカ生まれのものであ
り、厳密には北欧文化の焼き直しではな
い。
なるほど、道理でナイフで燃料木材を割っ
たりとかすると思ったよ。
そりゃ、米軍特殊部隊や西側の兵隊たち
がやってた手法だもの。北欧にはナイフ
割りはほぼ無い。
なんかちぐはぐだなあとは思っていたが、
これでカラクリが解けた(笑)。

日本独自の発展をするかも知れませんね。
日本の「ブッシュクラフト」は。
米国式に、かなり営利と結びついた形で。
その傾向性はすでに見られ始めています。
釣り業界やキャンプ業界のように道具を
次から次に消費者に消費購入させる路線
というものがどうしても色濃く見えていた
けど、実相は北欧文化とは関係が無かった
ということなのね。
なんだかなあ。
だから、ナイフで薪割りとかやってるの
かあ。米軍とか昔の西側の兵隊さんたち
ように。作戦中は火を焚けないから、
ベースでだけどさ。ジェリ缶の中身を
ドラム缶の中にぶっかけたりするんだけ
ど、液体燃料は貴重だから点火時のみ。

こういうナイフでバトニング薪割りやって
のは今の日本のブッシュクラフトの原型
で、間違ってはなかったという事なのね。
ルーツ的には(笑)。


え?ブッシュクラフト?
こういういでたちでやんないの?これが
普通でしょ?なんでファミキャンみたい
なの?とかここ8年ほど思っていたが、
まあ、勘所は外れてなかったっつーこと
か(笑)。


まあ、それでも、アウトドアナイフでは
なくとも、たとえファンシーな象牙造や
貝殻インレイのハンドルの小さなオシャレ
なギャンブラーズナイフであっても、ブッ
シュクラフトでの物作りにはナイフは必携
ですかね。
よく西部劇でカウボーイや旅するガンマン
が野営の時に焚火の前でやってるじゃん。
なんの意味もなく、ただ木の枝をナイフ
で削っているというの。
手遊びなんだけど、ああした「時間」を
作ることも「クラフト」だと思いますよ。
そして、自分の時間の中で、自分の物語
を刻むのもクラフトかと。



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