昨日の記事の中に、ACは認知のゆがみを持っていることを書いたが、今、読んでいる本の中に、ちょうど詳しく書いてあったので転記してみる。
認知の歪みの10のパターン(パーンズ、D.D <1980>より)
1 白黒思想
ひとつのものごとを、白か黒か、100パーセントかゼロかと決めつける考え方。
たいていの問題は、何割かの白と何割かの黒とを含む灰色を帯びている。
2 過度な一般化 嫌なことがひとつあると、世の中はすべてこれだ、と考える。
3 心のサングラス
一滴のインクがコップの中の水の色を染め上げるように、ひとつの嫌な出来事にこだわって、
すべての現実を暗く考えること。
まるで黒いサングラス越しに世界を見るように。
4 マイナス化思考
よい出来事を無視してしまうので、日々の生活がすべてマイナスのものになってしまう。
5 結論への飛躍
これには次の2種類がある。
A 心の読みすぎ
あの人は私を嫌っているとあてずっぽうに結論し、そのことを確かめようともしない。
B 先読み
ものごとがうまくいかないと予測し、それが規定事実のように考える。
6 双眼鏡トリック
自分の失敗や他人の成功を誇大に評価し、自分の長所や他人の欠点を過小に評価する。
7 感情の理由づけ 気分の落ち込みを、どうしようもない現実の反映だと考える。
「私はそう感じる。だからそれは事実だ。」
8 「べき」思考
「~すべきだ」あるいは「~すべきでない」という基準で行動しようとし、そうしないと処罰される
ように感じる。
その結果、罪の意識が高まる。
他人に「べき言葉」を乱発しているときには、怒り、欲求不満、恨みを感じているのだ。
9 レッテル貼り
「過度な一般化」の極端なかたち。
自分の失敗について述べる代わりに、自分にレッテルを貼る。
例-「私は負け犬だ」「私は大食いの豚だ」
他人の行為が自分を傷つけると、その人にレッテルを貼る。
例-「あのウジ虫め」
10 過剰な責任とり
自分のせいではないトラブルに対し、自分が原因であるように感じる。
1 まさしくその通りかもしれない。
あいまいなこと、両方とも正しいと頭では判っていながらも、はっきりしない状態について、納得がいかない。
2・3 嫌なことがあると、ああ、やっぱりなぁと思ってしまうことがある。
その出来事に囚われて、動けなくなる。
モヤモヤとした状態から、なかなか抜け出せなくなる。
4 そうでもないかも……
通り過ぎてしまったり、嫌なことがあっても、いいことがあると忘れてしまったり、自分のいいよう(ポジティブ)に解釈することもある。
ただ、嫌なことが続くと、2・3から抜け出せない。
5 まったくその通り。
顔色や状況を必要以上に読みすぎてしまう。
6 まさに、その通り。
というか、歪んでいるんだと言われても、自分をいいように評価することは出来ない。
そして、他人をいいように評価することは得意。
他人の欠点よりも、長所が目に付く。
7 あきらめかな……
8 いつも、心の声が私を縛っている。
そして、身近な人(子どもや旦那)を縛ってきた。
9 う~ん。私は、人付き合いが下手だとか、コミュニケーションが取れないとか決め込んでいますが、他人に対しては、あまりないかな?
10 しょっちゅう感じる。
周りでトラブルが生じると自分のせいだって思う。
本当に、私のせいかもしれないことも多くある。
もし、こういう考えが頭に浮かんできたら、もし悩んでいるのが自分ではなくて友達だったら、どんな風に声を掛けるか想像してみる。
友達を励ますように、自分を励まし、労わる。
まず、自分に親切にすること、そうすれば自分を好きになれるのだそうです。
少しずつ、試してみようと思う。
こう考えていると6・10が一番歪んでるのかな?
歪んでるとはどうしても思えなくて、それは事実だと思えてしまう……
参考
「家族の中の心の病」斎藤学 講談社+α文庫
ポチッと押していただけると嬉しいです。
とっても励みになっています。ありがとうございます。
メンタルヘルスジャンル 恋愛・結婚(離婚)ジャンル
認知の歪みの10のパターン(パーンズ、D.D <1980>より)
1 白黒思想
ひとつのものごとを、白か黒か、100パーセントかゼロかと決めつける考え方。
たいていの問題は、何割かの白と何割かの黒とを含む灰色を帯びている。
2 過度な一般化 嫌なことがひとつあると、世の中はすべてこれだ、と考える。
3 心のサングラス
一滴のインクがコップの中の水の色を染め上げるように、ひとつの嫌な出来事にこだわって、
すべての現実を暗く考えること。
まるで黒いサングラス越しに世界を見るように。
4 マイナス化思考
よい出来事を無視してしまうので、日々の生活がすべてマイナスのものになってしまう。
5 結論への飛躍
これには次の2種類がある。
A 心の読みすぎ
あの人は私を嫌っているとあてずっぽうに結論し、そのことを確かめようともしない。
B 先読み
ものごとがうまくいかないと予測し、それが規定事実のように考える。
6 双眼鏡トリック
自分の失敗や他人の成功を誇大に評価し、自分の長所や他人の欠点を過小に評価する。
7 感情の理由づけ 気分の落ち込みを、どうしようもない現実の反映だと考える。
「私はそう感じる。だからそれは事実だ。」
8 「べき」思考
「~すべきだ」あるいは「~すべきでない」という基準で行動しようとし、そうしないと処罰される
ように感じる。
その結果、罪の意識が高まる。
他人に「べき言葉」を乱発しているときには、怒り、欲求不満、恨みを感じているのだ。
9 レッテル貼り
「過度な一般化」の極端なかたち。
自分の失敗について述べる代わりに、自分にレッテルを貼る。
例-「私は負け犬だ」「私は大食いの豚だ」
他人の行為が自分を傷つけると、その人にレッテルを貼る。
例-「あのウジ虫め」
10 過剰な責任とり
自分のせいではないトラブルに対し、自分が原因であるように感じる。
1 まさしくその通りかもしれない。
あいまいなこと、両方とも正しいと頭では判っていながらも、はっきりしない状態について、納得がいかない。
2・3 嫌なことがあると、ああ、やっぱりなぁと思ってしまうことがある。
その出来事に囚われて、動けなくなる。
モヤモヤとした状態から、なかなか抜け出せなくなる。
4 そうでもないかも……
通り過ぎてしまったり、嫌なことがあっても、いいことがあると忘れてしまったり、自分のいいよう(ポジティブ)に解釈することもある。
ただ、嫌なことが続くと、2・3から抜け出せない。
5 まったくその通り。
顔色や状況を必要以上に読みすぎてしまう。
6 まさに、その通り。
というか、歪んでいるんだと言われても、自分をいいように評価することは出来ない。
そして、他人をいいように評価することは得意。
他人の欠点よりも、長所が目に付く。
7 あきらめかな……
8 いつも、心の声が私を縛っている。
そして、身近な人(子どもや旦那)を縛ってきた。
9 う~ん。私は、人付き合いが下手だとか、コミュニケーションが取れないとか決め込んでいますが、他人に対しては、あまりないかな?
10 しょっちゅう感じる。
周りでトラブルが生じると自分のせいだって思う。
本当に、私のせいかもしれないことも多くある。
もし、こういう考えが頭に浮かんできたら、もし悩んでいるのが自分ではなくて友達だったら、どんな風に声を掛けるか想像してみる。
友達を励ますように、自分を励まし、労わる。
まず、自分に親切にすること、そうすれば自分を好きになれるのだそうです。
少しずつ、試してみようと思う。
こう考えていると6・10が一番歪んでるのかな?
歪んでるとはどうしても思えなくて、それは事実だと思えてしまう……
参考
「家族の中の心の病」斎藤学 講談社+α文庫
ポチッと押していただけると嬉しいです。
とっても励みになっています。ありがとうございます。
メンタルヘルスジャンル 恋愛・結婚(離婚)ジャンル