もはや地味なエリアに移行してしまった感のある政治問題に「日韓図書協定」がある。ごく簡単に言えば我が国内にある朝鮮王室由来のものを返しますという約束を菅と仙谷が昨夏に勝手に進めたことだ。
昨年11月14日協定後半年以内に返還することになっているので、2月14日で3か月が過ぎることになるのか。5月14日までに返せるのか?
とういうよりそれ以前の決定過程には問題はないのか?
菅と仙谷には戦前におこなれた略奪行為なのだという陳腐な歴史認識があるのだろうが、果たしてそうか?韓国にも我が国の文書はいっているのだ。
そこで三原氏が異議を申し立てたわけだ!
その意義はまったくに正論だ、返還の国会承認などすべきではない!
なめんなよ、菅! 三原じゅん子「その引き渡し、異議あり」
自民党の三原じゅん子参院議員(46)が、異議を唱えている。菅直人首相(64)率いる民主党政権が、朝鮮半島由来の図書を韓国に引き渡す日韓図書協定に前のめりになっているが、知られざる問題が山積しているのだ。昨年の日韓併合100年に合わせ、急浮上した計画。危険水域にある菅政権が突っ走っていいのか。
「果たして、国民に真実が知らされているのでしょうか?」
三原氏はこう語る。子宮頸がんワクチン接種の無料化などの健康・医療問題だけでなく、幅広い分野に取り組んでいる。先月28日、彼女も出席した参院本会議の代表質問で、菅首相は同協定について「今国会で可能な限り、全会一致で速やかに承認をお願いしたい」と批准に意欲を示した。
日韓図書協定は、昨年6月の菅政権発足後に急に動き出した。「影の宰相」こと仙谷由人官房長官(当時)が7月に戦後補償に前向きな考えを示し、菅首相も8月、総理談話で「日本政府が保管している朝鮮王朝儀軌等の朝鮮半島由来の貴重な図書について、韓国の人々の期待に応えてお渡ししたい」と表明、日韓間で協定が作られた。
三原氏も「菅首相と仙谷氏が一方的に決めてしまったんでしょう」と語る。それにしても、同協定には問題が多い。
(1)1965年の日韓基本条約で両国は一切の請求権を放棄した(2)韓国が保管する数万点の日本の古書・古文書の引き渡しの交渉はしていない(3)対象図書1205点の価値の調査もなし(4)日本が購入した図書まで含まれる(5)北朝鮮が引き渡しを求めてきたらどうするかなど、是非を検討した形跡がない-などだ。
このため、自民党の安倍晋三元首相は「国民や歴史に対する重大な背信だ」と猛反発。三原氏も「大事な国家の財産を韓国に引き渡すなら、まず、国民の十分な議論が必要です」と語る。
すべてが場当たり的な菅政権。思い付きで外交をされてはたまらない。(安積明子)