群馬県桐生市相生町の結婚相談室ブログ

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綾野剛さんと舘ひろしさん共演

2021-01-30 21:36:32 | 日記

親も兄弟もいない孤独な山本に手を差し伸べ「家族」という居場所を与えた柴咲。血縁関係は無いものの本当の父子のような絆で結ばれた二人。やがて血の繋がりのある家族を手にした山本であったが、ある事柄がきっかけで束の間の幸せが崩れ去っていく。

「家族」を求めて生きる主人公である山本の20年間を描いた映画「ヤクザと家族 The Family」ストレートすぎるタイトルに驚きましたが社会派の物語でした。

「仁義なき戦い」や「アウトレイジ」といった従来のこの手の映画は敵対する組織の抗争を中心に描いていましたが、「孤狼の血」では組織を追う刑事が描かれていました。そして今作では「家族」がテーマとなっており、そういった意味では「ゴッドファーザー」に近いのかもしれません。

暴対法により従来の反社が衰退していく中で、新たな悪の勢力がはびこるようになるといった問題や、SNSの拡散により起こる悲劇、社会から落ちこぼれてしまった人々の苦悩なども描かれたこの作品は、カメラワークにもこだわりを感じました。

主人公の山本を演じた綾野剛さんはリアリティのある素晴らしい演技で「こんなに演技が上手い俳優さんだったんだな」と改めて思いました。

「西部警察」、「危ない刑事」、「新宿鮫」など刑事役のイメージの強い舘ひろしさんは、今作では柴咲という反社の組長を存在感抜群に演じました。昨年惜しくも亡くなってしまった渡哲也さんを兄のように慕っていたという舘ひろしさんは、今作の演技で「渡さんならこうしただろうな」とどこかで意識して姿を追っていたそうです。

舘ひろしさんと綾野剛さんは今作で血縁関係のない疑似的な父子(家族)を演じていましたが、渡哲也さんのエピソードにも血縁関係のない疑似的な兄弟(家族)を感じました。

映画「新聞記者」で第43回日本アカデミー賞で主要3冠を獲得した藤井道人監督・脚本による今作には、ストーリー設定、カメラワークや色の使い方といった映像表現などに、とても現代的な新しさを感じ新鮮でした。フィルム・ノワール風の素晴らしい作品です。

「新聞記者」はまだ見ていないので近々見てみようと思います。

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