心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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時間の経つのは早い

2014年08月26日 | ほんのすこし
昨日は弟の命日。弟が逝ってからもう二年が経った。
歩くのが困難になってきた母はお盆にお墓参りに行けなかったこもあって 命日には行きたいと思っていたようだったが、あいにく診察にも当たっていて おまけによくなりつつあった状態がまた別の場所に痛みが出てしまい、とても行くのは無理だった。
久しぶりに診察の帰りに 買い物に付き合った。広い郊外のホームセンターコメリパワーに行ったら、車いすがあるからと そこに連れていった。
弟が寝起きしていた部屋の入り口に のれんをつけたいと言う。垂らされていたのれんを見て 母が指差す。
ちょっと暗くない?と言ったが 透け感があって黒くても気にならないと言う。母の欲しいものはなるほぼと思うことがよくある。実際 つけてみたら母の言うとおりとてもしっくりきた。

弟の息子たちから弟にあげてほしいとお菓子が送られてきた。
母は 期待していなかったようで、とても喜んでいた。弟が子供たちをいつも気にかけていたことを知っているからだ。
あの日から 二年が過ぎたなんて思えないほど。本当に時間の経つのは早いなぁと思う。
あれから わたしの娘に赤ちゃんが生まれた。弟にも抱かせたあげたかったなぁと思う。自分の孫はまだ抱けなかったから。お盆やお正月が近づくと いつもわたしに
「子供がたは来るのか?」
と尋ねた。自分の子どもたちのことも気になっていただろうが、わたしの子どもたちが帰省するのも楽しみだったようだ。特に娘とは料理の話をするのがとても楽しかったらしく 心待ちにしていた様子がてにとるようにわかった。料理好きな弟は料理の話相手ができる人がやはりお気に入りのようだ。女性の好みもなんとなくわかる(笑)気の強くない優しそうな人が好きだとみた。
特別なものをお供えするわけでもなく ふだんと変わりない一日になってしまったが、それでも弟のことをたくさん話すことができた。ご近所さんがトウモロコシをたくさんもぎたてをくれたので、早速茹でて供えた。ほんとに甘くて 今年食べたうちの一番の甘さだった。きっと弟も喜んでくれただろう。

逝ってしまったときから 弟の年は止まっていて わたしたちの年は進んでいる。
記憶に残っている姿はあのときのままで 思いもあのときのままだけど、思いは少しずつ変化する部分もある気がする。弟のためにしてあげれなかったことを考えると 母もわたしも後悔の念がたくさん出てくるけど、母はいつも
「○一は自分より先にわたしが逝ったときのことを考えると不安でしょうがなかったと思う。だから先に逝って良かったんだよ。」
と繰り返す。ほんとはもう少し元気で 母のそばにいてほしかったはずなのに。
「自分の好きなことを最後までやっていれたんだから しあわせだったと思うことにしているよ。」
とも言う。そのしあわせを感じる手伝いをもっと考えてあげればよかった、もっと話につきあってあげればよかった、と 今となってはできないことをわたしは感じる。

母もずいぶん体が弱くなった。
日一日と その弱さを見てしまうと 毎日これから先のことを考えずにいられない。
時の経つのは早い。後悔しない日々を過ごしていきたいものだ。

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