心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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もらい泣き

2018年05月02日 | 母のこと
母が台所に立つわたしを呼んだ。TOKIOの4人のメンバーの会見が始まるからと。
「え~、質問も同じようなことを聞くだけじゃないの?」と言うと、一緒に見ようと誘う。
どうもひとりで見たくないらしいので、しぶしぶわたしもコタツに向かった。

松岡くんが何度も泣きながら話すのを見た母が、
「もう見るの止めようかと思ったけど、この人だけは本音を言ってる気がするからね~。後の人たちは何かなかなか自分の意見を言えないものがあるんだろうね~」と言った。
「松岡くんはわたしがTOKIOの中で一番好きだった人だよ。後輩に兄貴、兄貴って慕われているらしいよ」
「やっぱりなあ」

結局、母は最後まで会見を見ていた。途中、松岡くんが語るたびにもらい泣きしている。

きっと母は今日から松岡くんのファンになったに違いない・・・

わたしも昔、松岡くんのこと好きだったよなあ、と改めてあの頃好きになっていた自分を思い出していた。
これからどうなっていくんだろうね。それにしてもSMAP解散から次々と出てくるね、問題が。
メディアと芸能界の力関係に変化が出てきたのかな、なんて考えてしまうこの頃だ。


迎え入れる

2018年05月02日 | ほんのすこし
大館能代空港
到着ロビーに向かう玄関前には、こんな秋田犬のポスターがある。
「いぐ 来でけだごど」
(よく来てくれましたね)

こちらの方言は本当に濁点が多いなと思うポスターだ。
まぁ、濁点をつけて言えば方言らしく聞こえるということでもある。

この空港では、イベントとして玄関前の庭?で秋田犬に触れる機会がある。平日は無いようだけど。観光客らしき人たちがスマホで撮っている。
空港内で販売されている秋田犬のぬいぐるみも評判が良いらしく、売り切れ状態がしばらく続いていたりした。今年は戌年、それにあやかった企画もどんどん出ているだろう。大きなものとしては、フィギュアスケートで金メダルに輝いたザギトワ選手へご褒美として贈られることになった秋田犬。大館秋田犬保存会ではどんな秋田犬がいいかを吟味し、好みのわんちゃんを決めた。

かくいうわたしは生き物苦手ではある。小さい頃は自分の体よりもずっと大きい秋田犬を散歩に連れて行くのが役目だったりしたのだが、ある事件が起きて以来、犬に触ることもそばに近寄ることも出来なくなってしまった。それがようやく少しずつ近づけるようになったのは数年前のこと。ずいぶん長い間遠ざかったものだ。
近づけるようになれたのは、母の近所にいたとても賢い優しい犬のおかげだ。彼女は本当に賢かった。おとなしい性格だったのも良かった。恐る恐る毛並みに触るわたしをいやがらず、素直に触らせてくれた瞬間、「ヒロ」とは仲良しになれそうな気がした。

いったいヒロが嫌った人はいたのだろうか?
幼子にも気に入られ、黙ってされるがまま。そのうちそっといなくなる。そのやり方がとてもスマートだなと思ったものだ。犬にスマートなやり方なんて表現は変なのかもしれないけど、本当にヒロが人間だったら、そんな雰囲気の人だったと思うのだ。ヒロの「受け入れる」さまを見習いたいと思った。

空港のポスター、よく来てくれたね、というメッセージを見て、懐かしいヒロのことを思い出した。
ヒロがわたしに思い出させてくれたのだ。
犬という暖かさを。