こぼれた はあと

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こぼれる　こぼれる
あなたのはあと
わたしのはあと
どこへこぼれていくのか
こぼれたさきには
うけとめるだけのせかいがあるのか

こぼれる　こぼれる
あふれて　あふれて
もうどこにもいきさきがないほどに
あふれて
それでも
泣いてこぼれた涙の海は
やがて
あさがくれば

しめった枕も乾いていくだろう
そんなもんさ
人生なんて
涙がいつまでも溜まっているわけじゃない
いつかどこかに紛れ込んで

風の便りに思い出すような
そのくらいの時が流れて
あぁ、こんなにも自分は過ぎてきた日々があったんだと
しみじみ振り返る
そんなことが多くなっていくんだよ

だから
泣けるってだけで
なんだか嬉しい

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